10年以上待った
カテゴリ:日記
10年以上待って待って待ったWilcoの来日公演に行って来た。

前回の来日は7年前のMagic Rock Outというイベント。

深夜のロックフェスみたいなイベントで、都合が合わず泣く泣く参加をあきらめたのだった。

そして遂に昨日、お台場はZEPP東京にて、彼らの単独公演が開催!!

もう、日本では観られないと思ってたのに!来日実現!!涙!!

だが、完全に浮き足だった私は集合場所を間違え、開演が19時のところ、18時10分に横浜にいるという大チョンボを犯してしまった。

「アイター!」と慌ててタクシーに飛び乗って、首都高湾岸線を走る車の後部座席で「頼むから混んでいないで!」と祈りながら、お台場に向かった。

結果、間に合ったのだけど、なんと14000円の出費。

まあ、でも良かった。遅れてしまっていたら、もう絶望的に落ち込んだだろうから。



ライブはもちろん、最高だった。

素晴らしい演奏、オーセンティックな美しいメロディ、芸術的なアンサンブル。

カントリー音楽とアバンギャルドなノイズの絶妙な邂逅。

そして、会場を満たすポジティブな空気。

それはバンドはもちろん、観客の雰囲気の良さからでもあった。

個々がそれぞれ自由に身体を揺らして楽しみながら、音楽としてのハイライトではいつのまにか皆の意識がシンクロしたような熱狂が巻き起こる。

それがとても美しかった。温かかった。



そこにはルールもない、マナーというものを言語にして意識していない。

ただ自由に、それぞれが、それぞれの間合いで楽しんでいる。

そしてそれが時に、まとまる。束になる。増幅される。



僕らのライブもこんなふうになったら良いなぁと思った。

「一体感」という言葉がライブではよく使われるけれど、こういう個人個人の感覚が何の打ち合わせもなくいつのまにかシンクロすることが理想の「一体感」なのではないかと思った。

みんな、バラバラだからね。



静かに楽しむひともいる。

一緒に歌うのが楽しいというひともいる。

手を上げるのが楽しいというひとがいる。

ひたすら踊りまくるのが快感というひとがいる。



それ全部アリ。

音楽は自由になるためにある。というか、自由そのものだから。



アジカンのライブ会場も、もっと皆が自分の感情を開放できる場になると良いな。

僕らもそうなるように、これからも努力し続けようと思う。僕らの演奏がダメだったら、意味がないから。

よし。燃えて来た。



大阪、仙台と楽しくやりましょう!!

皆、自由に!!

私も、負けないくらい自由に楽しんで演奏する。



最近、ライブが楽しくて仕方ない。

なんかこう、「皆を楽しませなきゃ」みたいなことを考えないようにしてから、本当に楽しくなった。責任感に燃え過ぎていたのかもしれない。吐くほどナーバスな夜ばかりだったから。

自分が楽しくないとダメだってことに気付いた。今さらながら。



だから、私は、私が楽しむために音楽をする。

それ以上でもそれ以下でもない。

で、そういう気持ちで作った曲が、そういう気持ちで演奏したライブが、私とは楽しみ方も考え方もちがう色々なひとたち(つまり、皆さん)とどこかシンクロして、新しいエネルギーになったら最高だと思う。

それは自分にも帰ってくるはずだから。さらなる新しい歩みに繋がるはずだから。



そういうやりとりをしましょう!!!

2010年、とりあえず、最高の気分で音楽を鳴らせています!!!



では!!
2010-04-24 1272118800
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