いろいろな意見をありがとう。
中には反映されない意見も沢山あります。少しでも否定的だと削除されてしまうという、ちょっと過剰な検閲がここには存在するので。
それはこちら側の問題で申し訳ないけれど、いろいろな角度からの意見があって当たり前だし、「ゴッチそれどうなのよ!」って意見がないとおかしいんだ、普通は。
それでこそなんだけれどね。これはここのシステムの問題で、私個人の判断を超えている。けれど、そういう書き込みにも目を通しています。
そういう意見をくれるひとにもお礼を言いたい。
ありがとう。
私たちミュージシャンは、世間の施しで食ってるのだ。少なくとも私はそう考えている。偉いことなんて何ひとつないと断言できる。
とりとめて生産性も必要性もないものだから。
だからこそ還元したい部分はあるのだけど、そういう気持ちの音楽制作という活動との距離感ていうのはとても難しい。
私は私自身を救うために音楽を始めたし、本当にそういうものなんだ、今でも。
だから上から物を言いたいわけでもないし、いろいろなひとの意見には感心してばかりだよ。正さなければいけない自分も、こういうやりとりで見えてくる。
でも、例えば政治とか、権力とか、体制とか、私たちは一般市民として、下からの目線で文句や注文や要求をするべきだと思うよ。
国民のための国家なんだから。
私が言いたいことは結局、いつだって半径5メートルの世界に帰結してしまう。
そこに入ってきたものは、それが実物であれ情報という不確かなものであれ、それは私のものだし、私自身だ。
制度やお金やシステムもとても大切。それは切実な問題だ。憤ったところで簡単にはいかないよ。
でも別のアプローチだってある。
それは身の回りの5メートルから塗り替えて行くこと。
そこに訴えかけ続けること。
専門家ではないひとにも出来ることはあるよ。その積み重ねが社会なんだから。広辞苑にだってそう書いてある。
そう言ったって、やっぱり湖の対岸へ向かって届きもしないのに石を投げたりするよ。
3倍くらいの水しぶきが帰ってきても。
「ロックミューシジャンが何言ってやがる」っていうのが普通なんだ。俺たちは年がら年中好きな音楽をやっているような人間なんだ。しかもそれしかできなくて。
だからこそ矢面に立って、いろいろな意見にさらされてしかるべきなんだ。
こんな感じで新しい宣伝用の写真撮影をやってるような連中だ。
そんなやつらが偉そうなこというんじゃねぇ!って話。
ただ、写真のふたりが偉そうなことを言っているわけではないので、誤解なく。彼らはとても優しいひとたちなので。