『「今さらかよっ!」ってちょっと思います』という内容の書き込みが掲示板にあったけれど(確か青森の方だったと思う)、削除されてしまった。
ですが私にも少なからず、自分に対してそういう気持ちがあります。
でも、知ることに早いも遅いもなくて、実際に今まさに「知って欲しい」と活動しているひとたちによって私には知る機会が与えられて、それによって自分の無関心を恥じる気持ちも芽生えたし、知る由もなかったことをいろいろ知ることが出来ました。
世の中の人々のほとんどは少し前の私と同じような状態だと想像出来ます。電力を大量に消費しながら、近隣に原発のない都会の人間は特に。
だから書くことにしました。
私の地元の静岡県島田市の近くにも浜岡原子力発電所があります。私の実家からは、牧ノ原台地という小高い台地を越えた向こうにその発電所はあり、もちろん事故が起これば危険な地域だと思います。
ですが、私が18年暮らした間で、そういった脅威を感じたことは実に一度もありませんでした。
ちなみに、私の生まれた年にその発電所は出来ました。建設に対する反対運動があったかどうかも知りません。
原発の隣りには浜岡砂丘という遠足や観光などで人々が訪れるスポットがあり、普通に私は利用していました。原発の資料館にも行ったことがあります。
安全性について、信用しているというよりはあまり考えたことがなかったと思います。チェルノブイリの事故は、海の向こうでこそ起きえたものだと考えていました。
だからその先にあること、つまり日記でも触れたような、原子力発電ではかなりの量の放射性廃棄物が生成されているというネガティブな事柄については、そこまで考えたことがありませんでした。「どうにかやっているのだろう」と、そういう距離感だったように思います、恥ずかしながら。
映画は2006年の作品です。
ただ、芸術や表現は時限装置であると私は思います。
出会ったときが「その時」です。だから皆さんに一度観て欲しいと、私は思います。
私が私に対する「今さら」感に抗うには、今さらでもなんでも考えてみる、誰かに伝えてみることだと思っています。
それしかできないですもの。
同時に、自分の無知についても省みます。
追記の追記。
別に私は安直に原子力発電について反対するという意思でこの日記を書いているわけではありません。
危険性はある。でも、必要性もある。でもそれ以上に、考えてみる必要はもっとあると、そう思います。
私自身も「じゃあオマエはどっちなの?」と聞かれてYESかNOかでは即答できない問題なので。
追記の追記の追記。
ただ、六ヶ所村の再処理施設については多くの問題が存在しているのではないかと考えています。
それを皆に知って欲しいと、考えて欲しいと、そう思います。
■リンク
六ヶ所村ラプソディーオフィシャル・ウェブサイト
六ヶ所原燃PRセンター
なるほど!原子力AtoZ
関連リンクが充実しているので、こちらのサイトも紹介しておきます。
パタゴニアのホームページ