忙しさも手伝って、かれこれ何週間も費やしてやっと読み終えることが出来た小説「ON THE ROAD」。
かなり前に出版社の方が送って下さったのだった。
海外の小説を読む機会が少ないので、どうしても和訳された文章に慣れるのに時間がかかる。それぞれ翻訳者のもつ言葉のリズムもある。
大概の場合は序盤でなんとなく馴染めなくて、そのまま本棚へ仕舞い込んでしまうひとも多いのではないかと想像する。
ちょっと前に読んだカズオ・イシグロの小説もそうだったし、この「ON THE ROAD」もそうなどだけれど、序盤はなかなかページが進まなかった。
そこを乗り切ると、グっと入り込めるようになるのだけれどね。
「ON THE ROAD」は後半につれて作者の語彙や言葉の選び方そのものが弾けるように広がって、とても興奮した。小説なのに詩のようなセンテンスが沢山あって感動した。私が読んだのはもちろん原文ではないのだけれどね。
アメリカに対する知識も興味もそれほどではないけれど、引き込まれるほど魅力的な登場人物たちとその旅のお話。ロードームービーのような小説。
いつかアメリカ・ツアーをしてみたいなぁ(旅行でなくて)。この本を読んだら、そんな気持ちになった。
今年の夏は我々にメキシコからのオファーが届いたそう。残念ながらスケジュールの関係で流れてしまったけれど。インフルエンザの騒動もあったしね。
メキシコ…。行ってみたい。
音楽がいろいろな街に連れて行ってくれる。
これは音楽をやっているなかで、最も大きな喜びのうちのひとつ。
日本でも、もっといろいろな街で演奏してみたい。
明日は代官山というお洒落スポットで演奏。
ライブで行くのは初めて。
とても楽しみです。