昨夜はダイノジの単独公演「人生漫才」を観に新宿ルミネへ。
とても面白かった。「笑えた」という意味ももちろん多分に含んでいるけれど、言葉の意味としてはもう少し大きな規模の「面白い」だった。
3時間もブッ続けでお尻が痛かった。膀胱もパンパンです。だけど、とても濃密な時間だった。
やっぱりライブって良いなぁ。
そんでもってこんなに良い公演が映像に残らないっていうんだから、またそれが良いなぁ。
奇跡みたいな瞬間が映像になることなんてほとんどないと、私は思う。音楽や、いろいろな種類の「表現」のライブ映像の場合はね。
「最後の」とか「たった一度の」とかいう意味合いのものは用意出来るのだけど、ベストライブとかベストパフォーマンスとかは、そういう「さぁ、今日は収録です!!」みたいなのとは関係ないところで発揮されて、大概は記録に残ったりしない。
これは私の勝手な持論。
「伝説のライブ」みたいな作品は沢山あるけれど、「もっとスゲー日あったでしょ?記録に残ってないだけで」とか、そういう性格の悪いことを私は考えてしまう。
で、それで良いと私は思う。
全然、もったいなくないと思う。
それを観るひとがいて、演じるひとがいて、それを皆がそれぞれの角度から感じて、最後は等しくみんななくなってしまうから、共有したその瞬間が美しいんだと思う。
永遠なんてものはちっとも美しくない。そんなものが本当にあるならば、グワッグワの混沌そのものだ。
良い日曜日だった。
そして、月曜。
今日はいろいろなニュースがあったけれど、とりあえずサントリーとキリンが合併するというニュースに驚いている。
私の最も愛する日本のビール「モルツ(プレミアムがついてないほう)」がキリンビールの味になったらどうしよう…。そんなことにはならないと思うけれど。
モルツはモルツのままでいて欲しい。
あのキリンの、後味にギャッと苦みが残る感じも良いけれど、なんというかアナログテープに録音した音みたいな、変にジャギッとトレブルが効いてないけど倍音を拾ってるみたいなモルツが好きなのだ。
だから「永遠なんて美しくない」なんて偉そうなこと書いておいて何だけど、モルツはなるべく大胆に変わらないで。お願い。