4回目にしてもの凄くダサいタイトルにすることにしました。
コーナー名の投稿で「NANO」を駄洒落的に使っているひとが多かったので、それを参考に。
今回はNADA SURF(ナダ・サーフ)。
紹介するのは私。
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ナダ・サーフ
あまりに素晴らしい4thアルバム「
The Weight Is A Gift」が発売されたのは2005年のこと。このアルバムは本当に傑作だと思う。
それまでは何年か前のポスト・ウィーザー的なバンドとしか認識していなかったけれど、高校を卒業して何年か経って再会した同級生の女の子が「こんなに可愛かったっけ?」と、そういうよくあるシュチュエーションのようにナダ・サーフは完全に変身していて、私は一聴で彼らの音楽に恋してしまった。
慌てて
1stアルバムを引っ張り出して、聴き直してみた。それはやはり変身する前の彼らだった。
3rdアルバムも慌てて買った。もう既に彼らはこの時点で、新しい音楽性を手に入れていたことがわかった。2002年のアルバム。この時の私は年に10枚もCDを買っていなかった。日々の暮らしとバンドの運営に忙殺され、精神的にも参っていたからだ。新譜にアンテナをたてる余裕がなかった。当時にこのアルバムを買うことが出来なかったことを後悔した。私が2002年に最も聴いていたアルバムはティーンエイジ・ファンクラブの「
グランプリ」なのだから(しかも、これはこの年のアルバムではない)、それと手触りが近いこの「
Let Go」というアルバムは当時の私を打ち抜いただろうに。
それにしても、「The Weight Is A Gift」は素晴らしかった。こんなに素晴らしいアルバムをリリースしたのだから、日本でも評価され、来日公演があるのだろうと、私は彼らのスケジュールをずっと気にかけていた。しかし、いつまでたっても来日する気配はなかった。
単独公演は無理でもフェスには来るよねと思っていたが、サマーソニックにもフジロックにも彼らの名前は無かった。本当に残念だった。
どうにかして日本に呼ぶことは出来ないかと思いはじめたのはその頃。このアルバムでフェスに出ない、単独公演もないとなると、これはこの先ずっと来日しないのではないかと私は思った。「ナダ・サーフを呼んで下さい」と、洋楽フェスのスタッフにそれとなく雑談を持ちかけたこともあった。だが、実現はしなかった。
私はもう何年もNANO-MUGEN FES.のリストに彼らの名前を挙げ続けて、ようやく今年、出演してくれることになった。さらに素晴らしいことに、5thアルバム「
Lucky」の日本盤の発売も決定した。
この新しい「Lucky」というアルバムも、彼らの傑作アルバムのひとつとして挙げられる作品だと思う。このアルバムは去年(輸入盤は昨年発売)の私のヘヴィー・ローテーション。「Weightless」という曲がとりわけて好きだ。
ちなみに、今回発売される「Lucky」日本盤のライナーノーツは私と田中宗一郎氏の対談になっている(ちょっと恥ずかしいけど)ので、我々のファンの皆にも手に取って欲しいと思う。歌詞の日本語訳も読めるし、ボーナス・トラックもあるので、洋楽ファンの方も是非。
長々と書いてきたけれど、最終的に私が言いたいのは、本当に彼らのライブを生で観られることが嬉しくて仕方がないし、楽しみでたまらないということ。
単独公演もあるので、コアなナダ・ファンはそちらもチェックして欲しい。