金沢は晴天。
犀川を渡り会場である厚生年金会館へ。
本来は15時会場入りという予定であったが、飛行機の到着時間の関係で13時に会場へ着いてしまった。
リハーサルまで2時間以上あるということで、金沢観光へ出発。
厚生年金会館から兼六園の方向に坂を下り切ると、そこには不思議な横断歩道が。
スクランブル交差点化に失敗でもしたのか、途中で切れている。
その切れている横断歩道の先にあったのは、金沢21世紀美術館。
平日の昼間から来場者で賑わっている、とても人気のある美術館だ。
ニュースや雑誌などでこの美術館が紹介される際によく取り上げられているプール。強化ガラスの上に水を張り、その下の部屋にいる人があたかも水中にいるように見える。
ここは写真撮影も許可されている。
ミーハーな我々は当然のように写真撮影。パシャリ。
このように幻想的な廊下を抜けて
強化ガラスの下の部屋にも行くことが出来る。
事前のリサーチもせずに飛び込んだこの日の金沢21世紀美術館では、「
杉本博司 歴史の歴史」展が行われていた。
これが隅々までとても素晴らしく、私は大変に感動した。
まずは冒頭の文章に感銘を受け、特に「放電場」「放電場 電飾」と名付けられた作品たちに圧倒された。とても美しかった。そして「美しい」だけでは片付けられないイマジネーションのかけらをもらった。
大学生のように見える一団は、時に冗談混じりの会話でじゃれ合い、スイスイと速読でもするかのごとく展示物の間を通過していった。
私は反対に、空き時間の2時間があっと言う間になくなってしまった。一連の展示物を鑑賞し終わった後には、館内のコレクション展へ向ける集中力がなくなってしまったほどだ。
私は芸術やアートへの正しい接し方は知らない。
「良い」や「悪い」をジャッジするものさしも持ち合わせていない。そういうことがしたいわけではないから。
ただその際に感じた言葉にならない「何らか」を、己の「何らか」に直結、あるいは変換、そうすることがとても大切だと思う。はっきり言えば、私にとってはそれが全てだ。
この日はビリビリと刺激をもらって、とても良い時間を過ごすことが出来た。
金沢近隣に住んでいて、興味のある人は是非。
厚生年金会館に戻る際、時間があまり無かったけれど、兼六園の中をひとまわりして会場まで歩いた。
何回も来ているけれど、やはり良い。
あと1~2週間遅ければ梅が見頃だった。それだけが心残り。
※誤字修正しました。何故に間違えたんだろう。不覚。すみません。