続いて第3回。
投稿者:内葉/15/female/新潟
本文:アジカンをはじめ、色々なアーティストの方々のインタビューを読んできましたが、皆さんは子どものときから自分をちゃんともってる方がほとんどな気がします。例えば、小学校の時から洋楽を聴いていたり、本をたくさん読んでいたり、勉強をくだらないと思ったり…。
あと、「結構自信家だった」と言われる方も多いですよね。わたしも、心の奥に音楽をやりたいと思う気持ちがあります。でも楽器を弾けるわけでもないし、素晴らしい詞をかけるわけでもない、ただのありふれたどこにでもいる女子高生です。こんな何のとりえもない、消極的で平凡な私でも人の心を震わすような音楽をつくれるのでしょうか?
皆さんのインタビューを読んだりすると、とてもふがいなくなります…。
やっぱり才能がある人は小さいときから違うのかなぁと思ってしまうのです。
A.
こういう職業のひとたちは、喋りが下手なひとでもある意味で皆、饒舌なのです。
こういうインタビューは大概の場合、誇張されています。これはもう記憶というのはそういう特性なので、意識的にも無意識的にもそういうことになります。そして、ある一部分しか読み手は接しないために「なんだか凄い」みたいな気分になってしまうのです。皆、一様に人間ですよ。
私は自分なんて持ってなかったですよ。もう本当にフワッフワしてました。未だに、何故にこういう仕事でこういう結果になったのかは、自分でも分かりません。
多分、長い事やってきて発見したことなのでここに書きますが、「才能がある」とか「平凡」だとか、そういうのは自分で決めることではないと思います。特に、マイナス方向にそう思い込む必要は全くないと私は思います。
とりあえず10年間心血注いでみて、周りが何ともなければ、それは才能がないかもしれませんね。何でも最初から凄いひとってあまり居ませんよ。(極稀に居ますが)
投稿者:サトるぅ/19/male/京都
本文:ゴッチさん突然ですが生まれ変わりってあると思いますか?もしあるなら自分はソーセージ(あらびき)になりたいです。(そこはかとなく)ゴッチさんは何になりたいですか?ロールパンはどうですか?
A.
ロールパンはちょっと厳しいですね。やって行ける自信がないです。
ソーセージになりたいというひとに初めて出会ったのですが、なかなか奇特な願望を持っているのですね。ソーセージ限定ならば、せめてレモンパセリというようなお洒落なヤツになりたいですね。チョリソーだけは100万円貰っても嫌です。チョリソーになるくらいならば、ロールパンになります。
投稿者:イストワーッ/18/female/埼玉
本文:「新しい世界」を最初に聴いたとき、とても若々しい印象を受けました。この曲大好きです。
そこで質問です。ゴッチ的に最近「俺もまだまだ若いなぁ」と思った出来事はありますか?
それとも常に若いんですか?
A.
そうですね、初対面の同年代のひとに「おいくつですか?」と聞かれる前に、そのひとがタメ口で話しかけてきたりすると「俺もまだまだ若いなぁ(見た目)」と思います。幼いとも言います。そして、実年齢を告げた直後に相手が急に敬語を使いだしたとき、「相当若く見えてんだなぁ」と思います。
曲は若々しくても、我々はもうオッサンに片足突っ込んでいますよ。目一杯に抵抗はしてみますが。
投稿者:まっつん/22/male/北海道
本文:①アジカンはこれまでずっとセルフプロデュースでやってきているわけですが、外部プロデューサーと一緒に楽曲作りをするつもり、或いはやりたい!!という気持ちはありますか?
②後藤さんはCDの売上を気にしますか??
A.
外部のプロデューサーと仕事をしてみたい!という願望はありますよ。特に海外のプロデューサーとか、とても興味がありますね。エンジニアも兼任するようなひとが海外には沢山いますし。機会があれば。
CDが何枚売れたかということは、なんだかんだ気になりますね。全く気にしないでいることは、性格上無理です。CDをリリースした以上は、どうしても気になってしまいます。でも、そこらで「どうなんすか?売れてますか?」なんて聞いて回ったりはしないですよ。ははは。
投稿者:さとう/20/female/宮城
本文:『新しい世界』を初めて聴いたのは、07年のARABAKI ROCK FESでした。
音響があまりよろしくない中で「想像力で世界が変わる」というメッセージが真っ直ぐに突き刺さったこと、小さい子が「ごっちぃいい~っ」と叫んでいたのを見てときめいてしまったこと、後藤さんが青いトレーナーのようなものを着ていて「あの人、暑くないのかな・・」と思ったことなど、色んな思い出があります。 後藤さんはアラバキは好きですか?
私は「音楽で世界を平和に」とか「音楽に救われた」とか聴くと、すごくうんざりします。音楽には人や世界を救う力はないと思うからです。それでも、心が救われたような錯覚に陥ることがあって、その現象を「ロックンロール」と呼ぶのだと私は思います。
後藤さんにとって「ロックンロール」とは何ですか?
A.
まず、アラバキは好きなフェスティバルですよ。是非、また出演したいと思っています。
「音楽で世界を平和に」ということは確かにとても難しいので安易に口にすることを躊躇いますが、「音楽に救われた」というひとは居るのではないでしょうか。「心が救われたような錯覚」とありますが、その人が「心が救われた」と思えば、それは錯覚などではなくて、実感していることなのではないでしょうか。
そもそも「心」というモノ自体がとても観念的な言葉です。在って無いようなもの。「心」を手に取って差し出すようなことは私にも出来ません。形を持っていませんから。そう考えると「心が救われたような錯覚に陥ることがある」という言葉は、なんだかとても空虚なものに思えてきますね。言葉として、どこにも芯がない。なのにビッシリと何かがこびり付いていて、トゲトゲしい形だけを露にしています。
ここに断言します。音楽や映画や小説や演劇や絵画が、その他の芸術や表現が、人を救うことはあります。
「ロックンロール」なんて言葉の意味なんかどうだって良いんです。そんなことを定義している暇はありません。
投稿者:投げ槍/20/female/山形
本文:後藤さん!!私はアジカンを聴いて、自分も弾けるようになって暇な時に弾き語りなどをしたいと思ったので、ギターを近々買うつもりでいます。アコギを買おうと思っているんですが、アコギだとアジカンで弾ける曲って限られますよね?バンドをするつもりはないのですが、やっぱりエレキの方がいいのでしょうか?
あと、私は将来国語教員を目指しているのですが、なったら一度でいいからアジカンの歌詞を授業で使いたいんです。韻とか日本語の深さとか音楽なら身近に感じてもらえると思いますし。どうでしょうか?「勝手に使ったらあかん!」っていう事なら自重致します。
A.
弾き語りならばアコギで良いと思いますよ。アコギでポロ~ンと弾き語れたら、生徒さんたちも「先生スゲェ~!!」となりそうですね。バンドを組んでみたいというならば、エレキのほうをオススメしますが。
我々の曲を授業で!なんてこちらが緊張してしましますよ。そんなに高尚なものではないので、他に偉大な詩人が沢山居られますから、そちらを選択したほうが良いのではないかと、そう思ってしまいます。でも、もし教員になってもまだ「使ってみたい」という気持ちがあるようでしたら、折角なのでアコギで弾き語ってやって下さい。「こんな意味のわからん詩も、歌ってみると良いもんだね」という授業になったとしたら嬉しいです。
投稿者:cinnamons/22/male/愛知
本文:なぜ、ギブソンのシングルコイルを愛用されているのですか?
後藤さんが使用しているギターはレスポールジュニアのダブルカッタウェイというイメージが強いです。僕はあの何とも言えない丸みが好きで、楽器屋で試奏したことがあるのですが、ギブソンのシングルコイルは音抜けが良くないイメージがあって、つまみをいじったり、歪ませてみたりしても、あまり好みの音が出せませんでした。
A.
音抜けが悪いという印象を持ったことがないのですよ、私。レスポールなどのハム(ピックアップ)の音の立ち上がり方が苦手なんです。なんというか、遅い。せっかちな私にはゆったりと音が届くような印象があって、それに比べてシングルコイルは弦を弾いた側から「ギャッ」っと音がして、レスポンスが速いように感じます。そういうところが好きです。
フェンダー系にはそれ特有の良さがありますが、アジカンで使うにはちょっとハイ上がりな気がしています。音の粒の先っぽが尖っているような映像を思い浮かべます。Jr.やスペシャルの音は、その先っぽをよく見ると確かに丸いのですが、それが好きなんです。ぶつかってくるけれど刺さらないくらいの鋭利さが私の好みなのです。そして、ケンさんとの兼ね合いも含めて、やっぱりP-90というピックアップが私には合っていると思います。
でも、最近一番欲しいギターはストラトなので、近いうちにバンドでも使用するかもしれませんよ。
投稿者:きむ/16/female/栃木
本文:先日、九州場所の番付が発表されましたが、後藤さんの注目力士を教えください!
A.
ズバリ!安馬!!そして豪栄道!!!
投稿者:ユッキーナ/21/female/静岡
本文: 「大声で叫べばロックンロールなんだろう?そんなクソみたいな話ならもうたくさんだよ」
とありますが、ぶっちゃけロックって何ですか?
わたしはいつも、「この曲もロック?」「この人たちもロック?」と思います。
おなじロックなのに、全然違う音楽じゃない?って思うこともあります。
「ロックはこうあるべきだ!」「そんなのはロックじゃない」というようなことを言ってる人たちがいるけど、そんなこと気にしてる時点でロックじゃないんじゃないかなぁ、と思ってしまいます。
ロックって、何ですか?
A.
This is パラドクス!!!というような意見ですが、本当にあなたの言う通りだと私は思います。
「ロックって何ですか?」これはとても難しいです。自称ロックバンドのメンバーたちに聞いても、十人十色の意見が返ってくることでしょう。
だからもう、そういう面倒臭いことを皆で考えることはよしましょう。そういうことを歌っている一行なのです。