伊豆 isn't 椅子 回答編 第6回
カテゴリ:日記
いよいよ最終回。





投稿者:南風/30/female/広島

本文:後藤さんの座右の銘は何ですか?



A.

継続は力なり。





投稿者:バッテラっ子/24/female/大阪

本文:新しい世界についてでは無いのですが、チケットの転売について後藤さんはどう思われますか? チケットを売ること自体が一切禁止になってしまうのは、急な仕事とかでどうしても都合がつかなくなってしまった場合には厳しいので、売る場合は定価以下ならOKということでどうでしょう?そしてその管理は図書館や市役所など、利益を目的としない所でやってもらうというのはどうでしょう??チケットを定価以上の金額で売ることを一切禁止にしてしまえば、ファンクラブにダフ屋が紛れ込むことも無くなると思います。

もちろんすべてのチケットには転売禁止と書かれてありますが、「そんなの関係ねぇ!!」と言わんばかりにオークションやチケット屋さんで売られていますよね。チケットを高額で売ってお金儲けが出来るシステムを排除したいのです。私のこの「チケットを定価以上の値段で売ることを禁止します」法案が可決された場合に起こり得るデメリットはどんなことがあると思いますか?



A.

この問題を解決する方法はひとつです。完全にIDをチケットに付けて、買った本人でなければ見られない仕組みにすれば良いのです。「急な仕事でどうしても」という場合はキャンセル扱いにして、当日券にすれば良いのです。これならば、観たいひとだけにチケットが回ります。

その場合、売買は完全に禁止にします。「定価以下」でも何でも売買を可能にしたら、それを幾らで買ったなんていうことをどうやってチェックするの?という話になってしまいますから。定価以下で買って定価以下で売る場合にも、やりようによっては儲けが出ます。

チケットの転売問題には、もちろん苦々しい気持ちで一杯です。コンニャロー!と思います。ですが、私には上記の方法以外に解決策の見当がつきません。







投稿者:Sky Ear/16/male/東京

本文:「新しい世界」 ラストを飾る素晴らしい曲だと思います。私も大好きな曲なんですが、前から気になっていることがあるので質問させてください。

歌詞の一番最後の部分、歌詞カードでは「世界」が三回連続、ということになっていますが、曲を聴くと「せこぉぉぉぉい」と後藤さんが叫んでいる様に聞こえます。

 もしかして、何かの不満が、この部分の歌詞には隠されているのでしょうか?教えてください。



A.

鋭いひとっていうのは、何処にでもいますね。

そうなんです。セコイんですよ、アジカンのメンバーは。「つるセコ~!」って感じなのです。特にお金に大しては並々ならぬ執着心を持っていまして、飲み会の類いは一円に至までキッチリと割り勘です。端数なんて出ようものなら、「お前が肉を1枚多く食べた!」だの、「お前だけ100円高い焼酎を飲んでた」だの、「俺、お通しのイカが食えなかったから、その分負けろ!」だの、言い争いが酷いのです。もう見るに見かねた私は3人にそれぞれ「セコイ!!(山)セコイ!!(キヨシ)セコイ!!!(ケン)」と言ってやったのです。

そのときにピンと来ましたね。「あ~!!次のアルバムは『ワールド ワールド ワールド』だ!」って。



ウソです。





投稿者:そばに西友/18/male/兵庫

本文:後藤さんハッキリ言います。「ワールド ワールド ワールド」を聴いて不満に思った事なのですが、バンドの曲を楽曲の情報量が少なく単調であったり、いわゆる”聴きどころ”が少ないとは思いませんか。本作では旅立つ君へやネオテニー、新しい世界などに特にそれを感じました。また、自分は「ソルファ」以降の作品には全てそのような事を少なからず感じます。

また、作品ごとにアプローチを決めながらも基本的な音(メロディや、パワーコード、オクターブ奏法などを多用する演奏)の変化が非常に少ないバンドだと思うのですが(そこも不満です)、それは意識的なのでしょうか。今現在までのソングライター後藤さんの心境的には、フォークだったり、ブルースだったり、エレクトロだったり、サイケだったり、色んな音楽を取り入れるような気分にはなれなかったのでしょうか。もしそうなら理由を聞いてみたいです。



A.

うーむ。

これは参りましたね。どこから話せばいいか分からないのですが、我々が考えていることや感じていることとあなたの意見には大分隔たりがあって(例えば、音楽的には情報量が増えていることとか)、でも、その不満を否定したいわけでもないので、難しいなと思っています。「旅立つ君へ」や「ネオテニー」、「新しい世界」が単調ということになると、ちょっともうどこから話して良いのかわからないというか、諦めに近い心境になりますね。

確かに劇的な音像の変化のないバンドだという認識がありますけれど、「ソルファ」と「ファンクラブ」を聴き比べたら、かなりの違いがあると思うのですが…。

あとは色々な音楽を取り入れるイコール凄いとか、それが成長とか言うのはちょっと違うと思いますよ。それ、一番簡単な方法じゃないですか。分かりやすいというか。

でも確かに、我々は保守的なバンドだと私自身思うことがありますよ。こればっかりはバンドなので、4人で同じことを思わないと進む方向が決まらないのです。ギター、ベース、ドラムで行けるとこまで追求してみるというスタンスを選んでいたということもあります。







投稿者:D/26/male/東京

本文: PV(アニメーション)なんですが、メンバーも構想段階で意見出したりしてるんでしょうか?途中で、明らかに「○アシスの1stジャケ!?」かと思うような部屋が出てきたり、オマージュ的な要素を盛り込んでいるのか、ただの思い込みなのか教えてください。



A.

「新しい世界」のアニメーションに関しては、我々は何の要望も出していません。「お任せ」という感じです。私も「オ○シスの1stのジャケ!?」と、あなたと同じことをPVを試写したときに思いました。誰の意見でそうなったのかは、私も知りたいくらいです。グっときました。







投稿者:sono./29/male/東京

本文:「想像力を使って新しいものに変えよう」と仰っている"世界"という言葉が指し示す対象が、箇所によって"現実の社会"とも、それに対する"個人の認識の仕方"とも受け取れる気がしたのですが、後藤さんはどちらの意味をより強く意識されて「新しい世界」の歌詞を考えられたのでしょうか。



A.

基本的には後者ですが、それが前者に影響を及ぼす可能性は放棄できません。どちらも繋がっていると思います。







終わった!!!

本当に長い間どうもありがとう。

沢山の質問や意見を知ることが出来て、とても良い経験になりました。また、こうして文章を書くということが、言葉に携わるという意味での良い訓練になりました。感謝します。



一応、今日発売の「サーフ ブンガク カマクラ」については質問コーナーを予定していません。

多分、聴いてもらえればその理由がわかるような気がします。



でも、こういう試みはとても有意義だと実感しましたので、次のフルアルバムの時にはまたやってみたいと思います。2010年?くらいになるかと思いますが、それまで興味が続いていたら、また参加して下さい。



ありがとう。



では。
2008-11-05 1225813320
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