取材と言えば、スナック菓子。
小腹が空いたとき用にと、スタッフがいつもスナック菓子を用意してくれるのだ。
目新しいものをワザワザ選んであるので、ついつい喰ってしまう。
例えば、フリトレーの「仙台 牛タン焼き味」。
これはコーンチップス。
とりあえず、1枚食べてみる。
なんと!牛タンの味がするではないか。仙台で食べた牛タンの塩焼きを普通に思い出した。美味い。
大概の「ナントカ味」という味付けは、食い物そのものの味というより、「味付け」のタレなどの味であることが多い。
この場合だと、「牛タン焼き味のタレ味」的じゃないかと揶揄される可能性もある。
でも、コイツは確かに「牛タン焼き味」だなと思わせる説得力があった。
ただ、同社の商品である「ドリトス」の「牛タン焼き味」ではないのか!と、そういう意見もありそうなので、気をつけないといけない。
ライバルは、そういったイジワルを言うヤツだと思う。
フリトレーと言えば、やはり定番「マイク・ポップコーン バターしょうゆ味」だろう。
私が子供の頃から存在していて、当時も美味い!!と思ったが、久々に食ってもやはり美味い。
当時の味付けと現在の味付け、その違いはあるのだろうか。
無いとするならば、それは凄いことだ。
イチローが体力的に衰えずに、ここから5年続けて200本安打を達成するようなものだ。
お菓子サイボーグ。
もし仮に、少しずつ味付けが変化しているのならば、ワインやギターのように、ビンテージ「マイク・ポップコーン」があるのではないかと想像してしまう。
例えば1995年のバターの風味と言ったら凄かった、と。あの年は欧米で乳牛の飼料に対する技術の革新があり(通称、飼料革命)、すべて乳製品の味が格段に上がった、と。ブリットポップどころじゃねー!と。
例えば、2002年。この年は醤油だと。前年の日照時間が大豆の生育を爆発的に後押しし、しかもこの年は太陽の黒点運動の関係で、100年に一度の酵母菌の当たり年だった、と。ワールドカップ日韓共催どころじゃねー!と。
ストックがある場合は、高値で取引されることだろう。
庶民としては、レプリカを希望。復刻版として発売してはどうかと思った。
最後は三河屋「えび帆立せんべい ほたてバター風味」。
これは懐かしいタイプのスナック菓子。
安心感がある。そして安心して美味い。
簡単に言うと「えびせん」の類だが、ホタテをなめてはいけない。そういう歌があるくらいだ。
タイトルのホタテが「帆立」なのも良い。迫力が違う。
多分、「帆立」を「なんて読むんやろう?」と思うひともいるだろう。
そこで脇に(光りの反射で見えなくなっている部分に)ささやかに書かれた「ほたてバター風味」が効いてくる。「ホ、ホ、ホタ!ホタテやーん!読めるやーん!」となる。はず。
だが、コイツは若者にウケるのかと、少し心配になってきた。
例えば中学生のファンタパーティーに「えび帆立せんべい」が選ばれる確率はどうか。
もし仮に、自分が中2の気分だったとして、ひとり100円を出し合ったファンタパーティの軍資金で買い出しに行った友人が、この「えび帆立せんべい」を買ってきた場合、「趣味がシブ過ぎるやないかー!」チーン!とならないか。
とにかく心配になってきた。
俗にいうアラフォー世代や、まだ俗には言われていないアラフィフ世代、というかオバフィフ世代(オーバーフィフティの意)にはガッツリ食い込みそうだけど。