マイネーム イズ 伊豆 回答編 第2回
カテゴリ:日記
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投稿者:TAIHEI/16/male/東京

本文:僕の、或る街の群青の第一印象は、歌詞にもある通り“朝”なのです。

それで、ふと思いました!或る街の群青は、映画の書き下ろし曲ですが、映画の主題歌にならなくても、“朝”をイメージした曲を作ろうと思っていましたか?

何故そのような事を思ったかと言うと、アルバムの「ワールド ワールド ワールド」の物語は、闇から光や夜から朝と言う感じですが、そこに書き下ろし曲の或る街の群青が無かったら、他の曲はまったく別の曲になっていたのでしょうか?

それとも、或る街の群青に変わる曲を作ってましたか?



A.

鋭いですね。

映画の主題歌のために「朝」の曲を用意しました。

「ワールド ワールド ワールド」は、まず「夜明け」が用意されたのです。でも、我々はこの曲を作っている最中も、作ったあとも、ずっと闇の中にいるような感覚でした。長い夜の中にいるような、そんな感覚でした。

不思議なもので、「転がる岩、君に朝が降る」の頃(アルバムのセッションとしては最後の時期)になって、やっと「夜明けが近い」というような感覚になったのです。もう「夜明け」の曲は作っているのに。

今から思うと、まるで回想シーンのようですね。最初に朝があって、それから夜の曲が沢山出来て、「アフターダーク」という日が暮れる曲まで書いてから、やっと「東の空が光る」という歌詞を書くことが出来ました。

なぜかは、自分でもよく分からないです。

良くわからなくて良いのだと思います。説明がつかないほうが、かえって腑に落ちることもありますから。







投稿者:飲ん兵衛/20/male/福島

本文:ライヴを見て思うのですがアジカンはその場にどっしり構えて演奏してますが、例えば9mmのみなさんみたいに暴れ回っちゃうぜ!とか思わないのですか?

喜多さんがギターの妖精になったり山田さんがシャウトしたりすると多分カッコイイ・・・と思います。



A.

例えば「海岸通り」で9mmのように楽器をブン回していたら可笑しいでしょう。彼らは、アレンジもひっくるめてああいう様にしているのですから。我々があんなに動いたら、曲が滅茶苦茶になってしまいますよ。ははは。激しく動くことを想定してアレンジしてないですもん。

山ちゃんのシャウトなんて、考えただけで爆笑してしまいます。格好良いわけないでしょう。もう、絶対に笑える絵しか想像できないです、私には。建さんはビールの妖精(可愛くない)に変身することが多いので、ステージ上でまで妖精になって欲しくないですね。皆に見せられない。はは。

でも、そうだなぁ、9mmが40歳過ぎてあの動きだったら、私は真剣に弟子入りしたいですね。凄いよね、彼ら。あんなふうに動いたら、私、骨が折れます、多分。







投稿者:enda/18/male/宮城

本文:映画を観ていない自分は曲の全てを味わい切れていないのでしょうか?



A.

そんなことはないですよ。

でも、もし時間があったら映画を、そして原作の「鉄コン筋クリート」を観て(読んで)みて下さい。僕らの曲云々は置いておいて、とても素晴らしい作品ですので。







投稿者:豆板醤/17/male/三重

本文:質問なんですが「異次元ヲ~ナニガミエル?」の部分なんですが何故、歌詞をカタカナにしたのですか?



A.

字面を見ていると、何か景色がグニャリと歪んでいくように見えませんか。漢字は有機的な匂いがあるけれど、カタカナは硬質の無機物のような雰囲気があるようい思います。カチカチで、冷たい。

だから一行ずつ、漢字を減らしています。

「異次元を回遊 青く深い夜 世界を変えよう」だと、字面として温度が高すぎるというか。どこか現実離れした場面だし、音像だし、ここはカタカナ混じりのほうがしっくり来ます。

最後の行は、この物語の超重要フレーズですね。これはやっぱりカタカナでなければならなくて、この言葉の後はカタカナから解放されているのが良いのだと思います。







投稿者:ねこになりたい/18/female/大阪

本文:質問なのですが、前にあるアーティストさんが「今回の曲の詞ははやくできた。3時間ぐらいでやった」とおっしゃってたのですが、ゴッチさんはいつも、作詞にどれくらい時間がかかりますか?スランプとかありますか?



A.

私は3時間も机に向かって作詞したことはないですね。メロディを考えているときに頭の中で断片的な言葉が浮かんでいて、机に向かったら割とサラっと書けて、スタジオで何度か歌って、そして少しずつ言葉を入れ替えたり並べ替えたりします。歌ってみると「なんか違うなぁ」ということもあるので。

このやり方だと、作詞にどのくらいの時間がかかっているのか、わかり辛いですよね。レコーディングの直前で閃いて変更することもあるので、一概にどのくらいというのは言えないです。短時間の作詞を閃いたときに何度もやっているから、「期間は長いけれど時間は短い」と言えば良いのですかね。







投稿者:床屋は何処や?/31/female/東京

本文:発見&報告&質問です。先日、喜多さんの髪型がハリセンボンの痩せてる方と同じことに気付きました。それ以来、ライブ中に喜多さんを見ると「あっ!ハリセンボン!!」と思ってしまい、笑いが込み上げて来て困っています。これでは後藤さんの素晴らしい歌唱も、山ちゃんの素晴らしいソロも、潔さんの素晴らしいスティックさばきも、全て台無しです。ライブをより良くするために、喜多さんに髪型を変えてもらう訳にはいかないでしょうか?また、床屋でどういうオーダーをすると、あの髪型になるのでしょうか?ナゾがナゾを呼んでいます。



A.

それは随分と個性的な発見ですね。建さんは怒ると思いますが、一応、報告しておきますね。

床屋では、「髪を耳にかけたら京本政樹のヘアースタイルになるようにカットして下さい」と言っているような気がしますね。







投稿者:アサミ/21/female/愛知

本文:或る街の群青のイントロが大好きです。冒頭で夜が明ける感じがして、途中から人間の活動が始まるような躍動感を感じます。冒頭のイントロのメロディを生み出した人は天才だと思うんですが、ゴッチさんですか?喜多さんですか?



A.

冒頭のギターのメロディは建さんの仕業です。彼は実際、天才的な一面を持っていると思います。でも、本人は無自覚なうえ、あまり自分ではコントロールできていない模様です。だから、いつも彼以外のメンバー3人で見張っています。彼の才能が発揮されるようにと。まああの、彼についてはフワッフワした3歳児の行動パターンを想像してもらえると、割と近いと思います。

「ワールド ワールド ワールド」では、かなり彼の才能が発揮されていますよね。彼本来の魅力によるものでもあるし、我々の巡回パトロール(保育とも言う)の賜物でもあります。







投稿者:nasu/26/female/神奈川

本文:イントロのギターの音を、チャイムの音のように感じて聴いていたので、前曲の解説に「時計台の鐘」と書いてあるのを見たときは、リンクした!!と思わず小躍りしたくなりました。

ところで質問ですが、或る街の群青、のタイトルの中にも使われている「青」をはじめ、多くの曲のなかに共通して出てくる言葉があるように思います。白、黒などの色、海や水面、潜る沈むなど水にかかわる言葉。なんとなく、ゴッチさんの心の風景とかに繋がるキーワードのような感じがするんですが、気のせいですか?好きな言葉だからよく使うのでしょうか。気になります。



A.

自覚的なものと、無自覚なものがあります。

例えば、「青」に限らず、歌詞で使う色全般については意識的です。でも「水に関わる」言葉に関しては無自覚でした。言われるまで気付かなかったですから。

そう言えば、昔から、川で溺れる夢をよく見ます。そして何故なのか、これは私が生まれてからの記憶とハッキリ違うと自覚して、水の中で渦にでも巻き込まれたように意識が途切れる、そんな映像が脳内にあります。妄想や錯覚の類だと言われるかもしれませんが、これは明らかに記憶だと、私は勝手にそう思っています。

質問と全く関係ないですね。一体、何なんでしょうか。ははは。
2008-10-27 1225117740
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