真夜中の独り言
カテゴリ:日記
例えば、君が夕食に食べたエビの養殖池のために、亜熱帯のマングローブの森はメチャメチャに破壊される。



例えば、僕らが口にする安い食材の加工工場が貧しいアジアの農村から男たちを奪って、村そのものを変容させる。



例えば、甘くて美味しいチョコレートの原料を作るための労働力として、アフリカでは子供たちが売買されている。



知らないだけで、僕らのこの生活は誰かの、何かの犠牲の上に成り立っている。



例えば、ヒロシマとナガサキに原子爆弾が投下されて、戦争が終わって、僕たちは戦争を知らない世代と呼ばれて現代を生きている。

反戦を口にしたりすると、「平和ボケ」だとか「戦後教育が云々…」と揶揄される。





有史以来、人間は殺し合い続けている。奪い合い続けている。我々も間接的にはそのひとりかもしれない。

歴史を作るのは悲しいかなずっと権力者の仕業だったけど、情報技術は進んで、本当にあったことを権力者の視点以外からも残していくことが可能になった。



皆で考えたり、話したり、勉強したり、調べたり、記したりして行かないと、同じことが絶対にまた起こる。

もう何千年も殺し合っているのだから。



夏はまた、そういうことを考えてしまう季節です。



以上、真夜中の独り言。
2008-08-06 1217957340
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