亜麻色の尼 vs モナ 回答編 第3回
カテゴリ:日記
今年はNANO-MUGEN以外の夏フェスに出演しない我々。

少し寂しいね。

出過ぎというのも何だけど、特に音源の制作がなければ2つ3つのフェスには出たいもんだなと、思う。

FUJI ROCKや韓国のペンタポートとか良いね。最近では台湾にもフェスがあるらしい。

欧米のフェスに日本のバンドとして出たい!という夢もある。ガッツリ日本語で。





というような、遠い目をしながら語る話はさておいて、「ナイトダイビング」の解説編です。

今日は頑張って、もう1回更新して「ナイトダイビング」編は終了。次回の質問受付は今夜からを予定しているので、「しもうたぁ!!質問し忘れたぁ!」とならないように私の日記を3分に1回くらいチェックしてみて下さい。

よろしくお願いします。







投稿者:もぐら/25/male/青森

本文:ナイトダイビングは珍しくチョーキングを多用したハードロックっぽいギターフレーズ(Bメロ、間奏の)が印象的です。これはやはりキヨシさんのアイデアでしょうか?また後藤さんはあまりハードロックを好まないというのは本当でしょうか?ギターに関してもあまり速弾きとかには興味がなさそうな印象を受けます。それよりもポップでわかりやすいリフやフレーズ、ブレイクをキメている後藤さんの顔がすごい楽しそうに見えます。



A.

キヨシとケンさんのアイデアです。とはいえ、キヨシはギターが全く弾けないので、口で「こんな感じ」というような抽象的な発言をケンさんがギターで形にしていったように思います。私はハードロックやメタル全般について、好まないというより疎いです。ただ、ブロンドのフロントマンがGジャンの肩をチョン切ってベストにしそうなバンド(あくまでイメージ)は苦手かもしれません。そういう、アメリカンマッチョ!ワオ!みたいな雰囲気が苦手というか。

「速弾き」は使いかた次第ですかね。「ワイのギターソロや!ソロは速さや!」みたいな感じは確かに興味がないですね。でも、単純に「凄いなぁ」とは思いますよ。







投稿者:ひまわり/31/female/兵庫

本文:後藤さんが書かれる歌詞は、ほぼ全部、一人称は僕、二人称は君だと思うのですが、これにはこだわりがあるのですか?日本語は一人称だけでも、私、僕、俺、わし、と、たくさんあるし、僕、ぼく、ボクでも違うと思うんです。私は、俺とお前より僕と君の微妙な距離感が好きです。前からどうして僕と君なんだろうと気になっていたので教えて頂けたら嬉しいです。



A.

俺とお前だと、大五郎のCMになってしまうからです。







投稿者:べーこんさん/22/female/沖縄

本文:“自分らしく生きる”とはズバリどういうことだと思いますか?



A.

「自分らしく生きる」ですか・・・。ムムム。素朴な疑問なのですが、自分らしさは自分で決めることなんですかね。自分で「自分らしさ」を決めると、なんだか逆に世界か狭まるような気もします。何より「自分らしさ」なんて考え出したら混乱してしまいそうだし・・・。ほかに考えなければならないことや、やりたいこと、やらなければいけないことで一杯なので、こういうことは一番後回しにしています。







投稿者:Tony 佐藤/19/female/福島

本文:"今日も環状線の先を"の部分の歌い方がラップ調なのが気になりました。

アジカンがミクスチャー的な音楽を!?新鮮でおもしろい!! …と思ったんですが、このアイデアはどうやって生まれたのでしょうか?



A.

ラップミュージックは少しだけ聴きますが、特に自分ではラップを導入したつもりはありません。しかし、私は韻を踏むのが好きなので、HIPHOPミュージシャンのリリックにはいつも感心させられます。譜割なんかも凝っていますしね。

「今日も環状線の先を」の部分に関しては普通にサラっと作ったので、どうやって生まれたもなにも、鼻歌でフフフンと、自宅で作曲しました。







投稿者:まな/15/female/広島

本文: 後藤さんは曲を作るとき、歌詞から考えていくのですか? それともメロディなど音の方から考えるのですか? ぜひ教えて下さい。



A.

常に曲とメロディから作ります。歌詞は一番最後です。







投稿者:どれみ/22/female/東京

本文:私情ですが、カセットデッキが壊れて、アジカンのテープが聞けず悲しいです。次のお給料日が来たらアルバムを買いに行こうか迷っています。 今は生活が苦しいので、大抵アジカンのアルバムはレンタル→録音でやってきたのですが、こういうファンについて後藤さんはどう思いますか? なんだかいつも貢献できなくて申し訳ないです。



A.

どんな形であれ、楽曲を聴いて気に入ってくれるひとがいるということはミュージシャンにとってとても嬉しいことです。本当にありがたいと思います。レンタルで聴いてくれていても、あなたが気に入ってくれているならば嬉しく思います。

ただ、すべてのひとがレンタルしかしないようになると、多くのミュージシャンは困ります。お金の話をするならば、レンタル屋がレンタル用CDとしてレコード会社から購入したCDの価格の中から我々に印税が割り当てられますが、現行の制度では10回貸し出されても100回貸し出されてもミュージシャンの収入は変わりません。これは制度自体に問題があると私は思います。

我々の音源をレンタルで楽しむことに何の引け目も感じる必要はないですよ。でも、レンタルに関しては、ミュージシャンの権利が場合によっては守られているとは言い難いということも、心のどこかに仕舞っておいて下さい。

とは言え、レンタルCDという文化が私は好きです。お金のない学生も、安価で音楽を楽しむことが出来ますし、我々にとっても「聴いてもらう」という機会は確実に増えます。現在では、全ての商品をコンピューターで管理出来るレジスターが主流ですから、リスナーとミュージシャンの両方が幸せな方法に簡単に移行できるはずなので、私はそうなることを期待しています。

まあ、我々は「これ、いつか実際に手に取りたい!!」と思ってもらえるように、パッケージやアートワーク、歌詞カードなども含めて制作に励みますね。いつか宝くじが当たったり、母親のヘソクリを偶然に発見したり、実は大富豪の娘であることが発覚して遺産が舞い込んだり、なんとなく始めた夜のスナックのバイトで高収入をを得たり、徳川埋蔵金を掘り当てたり、なんでも鑑定団でおばあちゃんの形見が「良い仕事ですね」と高額の評価を受けたり、IT社長と結婚してヒルズ族になったりした場合には、CD屋でオリジナル盤を大人買いしてくださいね。





つづく。
2008-07-28 1217220600
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