というわけで、「トラベログ」回答編。
投稿者:hihatmen/14/male/大阪
本文:曲の途中でRe:Re:と似てるところがあるんですけど、気のせいですか?
A.
この質問が最も多かったですね。
皆さんが鋭い指摘をしています通り、2005年くらいにライブでよく演奏していた「Re:Re:」と「N.G.S」の曲間のセッションから発展したものです。さらに正確に言うと、その曲間セッションとは2005年のNANOMUGEN FES.のセッション後半部分です。私が原曲を作ったときには、そういったアイデアはなかったのですが、「あのセッションが忘れられない!!どうしても曲中で使いたい!!」という山&ケンの主張によって、間奏部分に似たようなアレンジをしました。また当時、こうやって「なんか聴いたことがあるな」と気付いてくれるひとが居たら嬉しい!と両人はしきりに言っていたので、彼らは今頃、日記や掲示板を見てほくそ笑んでいると思います。
ということで、「Re:Re」のイントロセッションとは違いますが、似ているように感じるのだと思います。
投稿者:クチバシ野郎/16/male/長野
本文:山田さんが某雑誌にてとても難しい曲になるところだった。と、コメントしていますが… 。確かにベースの進行はキツそうですね…。レコーディングのとき山田さんはどんな顔をしていましたか?
A.
あくまでイメージですが、こんな顔です。
投稿者:ティアラ(´ω`)/31/female/兵庫
本文:トラベログにトラベルチャンスと、いきなり世代がわかる始まり方で失礼致します。質問です。『トラベログ』の言葉の意味のことですが、以前は確か造語って言ってはりませんでしたかね?聞き間違いならごめんなさい
A.
造語だと取材で言ったことはないですよ。「造語ですか?」と聞かれて、「違います」と答えたことはありますが。恐らく、「造語だ」と憶測で書かれたディスクレビューや記事を読んだのではないでしょうか?
こういった誤解を解消するのに、今回の企画は打って付けですね。
投稿者:ななお/24/female/新潟
本文:根本的な話なのですが、どうして野球少年だった後藤さんがボーカリストになったのでしょうか?ギターに憧れてバンドを始めるというのはわかるのでが、歌い始めたきっかけは何ですか?何となくメンバーに進められたからなのでしょうか。昔から歌うのは好きでしたか? また、ご自分のボーカルスタイルは誰から影響を受けていると思いますか?
A.
何故に歌うことを選んだのかと聞かれても、「わからない」と答えることしか出来ない部分が、私の8割くらいを占めています。「歌いたい!」という感情よりは「バンドを組みたい!」という感情のほうが強かったですし。「何がなんでも歌を」と思っていたわけではないので、うまく説明のつかない部分もあります。
ただ、バンド結成当時はギター初心者だったので、「歌うか曲を作るかしないとバンドに居る意味がなくなってしまうな」という危機感がありました。ギタリストと名乗るにはギターが下手くそだったし、自ずと歌う意外に選択枝がなかったと。そして結成当時はケンさんも「オレっち、ギター&ボーカルっす」と、カン高い声で言っていたので、「これはヤバいなぁ」と思って一生懸命曲を書きました(曲を書きたいという自発的な願望も、もちろんありましたが)。自分で書いた曲は自分で歌えますから、そうしている間はバンドをクビになったりしませんので。
そういう積極的なのか消極的なのか良くわからない理由で、歌うことになりました。
投稿者:10000point/16/male/東京
本文:アジカンの曲、その他のアーティストのアルバムやシングルがYouTubeなどのサイトで垂れ流しになっている状況をどのように思っていますか?
僕は嫌です。アーティストの皆さんや、ちゃんとお金を出してCDを買っているファンに対して失礼だと思います。後藤さん、是非お答えください。
A.
私はYouTubeのようなサイトは否定的な感情は持っていません。その理由として、ファイルの再生方法がストリーミング再生だということがあげられます。ダウンロードで、しかもCDと同じ音質のファイルがやり取りされているのならば問題だと思いますが。
実際、YouTubeで見たり聴いたりしてCDを買ってみたり、興味を持ったりすることもあると思うので、試聴サイトとして考えれば、世界中のひとが共有できますし、ユーザーにとってもミュージシャンにとってもプラスになることはあるのではないのでしょうか?
こういったストリーミングサイトのこともそうですが、では、レンタルCDのことはどう思いますか?何百円かで借りたCDからは、音質を劣化せずに音源をパソコンなどに取り込むことができます。コピーしようと思えばいくらでも出来る時代です。このあたりは、借りる側の良心に委ねるしかないですよね。小遣いの少ない学生などにとっては、ありがたい文化だと思いますし。
音楽の好きなひとが、音楽を大切にする。そういう心持ちを親子や家族や友人と共有する。そうやって少しずつ輪を広げていくしか、こういう問題の解決方法はないと私は思います。
CDを買うことは、そのミュージシャンに投資することと同じ意味です。広い意味では、音楽シーンや音楽そのものに投資するのと同じ意味だと、私は思います。
投稿者:まるお/24/female/北海道
本文:アジカンの曲は全部日本語詞が、音楽に本当に綺麗に乗っていて心地好いといつも思って聞いてます。とくにトラベログの「路面湿った雨のにおい…」ってところが、本当に最高潮に気持ちいいです!!ここは、歌詞から出来たんでしょうか?それとも曲にうまく合うように歌詞を作ったんでしょうか?気になります!!
A.
歌詞とメロディの関係は様々です。ほぼすべての曲で、メロディを先に作ります。そしてそれに合う歌詞を書きます。私の場合、「メロディが良いこと」が「歌詞が良いこと」よりも優先順位が先です。
ですが、この部分の場合は、作詞と作曲を同時に行っています。つまり、メロディを作りながら歌詞も一緒に出てきてしまう状態です。とても調子の良いときに、こういう離れ業が可能になります。狙って出来るものではないので、自分でもとても不思議なのですが。
回答編はつづく。
明日はリキッドルーム!!