「トラベログ」の回答編、第二回。ということで。
投稿者:グラスゴー/23/male/神奈川
本文:後藤さん、単刀直入にお聞きします。バンドのフロントマンとして、そして一人のソングライターとして今回のような傑作を生み出した後に、「次にコレを超えるものが出来るか?」とか「曲が書けなくなったらどうしよう。」のような恐怖や不安は無いのでしょうか?職業、音楽家。一見華やかで輝いて見えますが、憧れや理想だけでは出来ない世界だと思っています。
A.
「曲が書けなくなったらどうしよう?」という心配はないですね。何故なのかは自分でもわかりません。多分、「書かなければならない」という強迫観念がないからかもしれません。誰からも強制されず、自発的に「曲を書きたい」と思って書いていますので。また、イメージが湧いた瞬間が書くときというか、良いイメージがなければないで待つというやり方なので、そういう心配がないのかもしれません。
「次にコレを超えるものが出来るか?」ということも、あまり考えないですね。それよりむしろ、「次にやりたいと思っていることが、バンドメンバーの同意を得られるか?そして作業が順調に進むか?」ということに悩む時間が多いかもしれません。
投稿者:てつのしん/19/male/埼玉
本文:間奏の部分はディレイ使ってますか? ディレイとか音が遅れて出る感じの奴って僕みたいな素人にはあつかいが難しいと感じるのですがどしたらうまい具合にいきますかね?
僕はRATがお気に入りです。後藤さんは使ったりしませんか?
A.
ディレイを上手く使うコツは、曲のテンポに合わせることです。足てタップして曲のテンポに合わせられるタイプを使ったり、テンポを数値で表示出来るタイプのデジタルディレイが使いやすいと思います。LINE6のディレイ(緑のヤツ)、BOSSのギガディレイ、このふたつが使いやすいと思います。
RATは好きですね。たまにレコーディングで使ったりしますよ。あとは107stでの練習時はRATをよく使います。
投稿者:kiku/35/male/宮城
本文:アジカンの曲のリミックスを聞きたいです。ネットでは個人でアップしてるものあると思うけど、正式な音源でダンスミックス出してはどうですか。バンド的にはやはりエレクトロは無い方向で、ギターロックの可能性をまだまだ突き詰める感じですか?打ち込みをやれば新しい音楽かといえばそうではないけど、潔君とか山田君がミックスやれば面白いと思います。世界中のDJに一曲ずつたのんで、アルバム全曲ミックスとか。単純にそういうの面白いと思うんだけど、どうですか!。
A.
リミックスやダンスミックス、確かに面白そうですね。スタッフとそういう話を実際にしたこともあります。実現には至っていないですが。
打ち込みやエレクトロ云々の質問はさておいて、「潔君とか山田君がミックスやれば面白いと思います」というこの1文に、ちょっと大人気なくカチン!と来ましたね。ナヌー!!という感じ。「オレがやったほうが良いに決まっている!!」と言いたい気分ですよ、まったくもう。
もしかして、ギター陣(主に私)が頑なに「ギターバンドだから!!」と主張、みたいな絵を想像していますかね。本当にそう思っているひとがいたら、我々の話し合いの場に招待したいくらいです!!笑。「へぇ~、コイツがこんなこと言うのか」という驚きが沢山あるはず。
でも、ここだけは一生秘密ですけどね。4人でガチンコの部分は秘密。へへへ。
投稿者:ヨンジュン・ペ/18/male/沖縄
本文:後藤さん! 今回も絶妙な日記タイトルありがとうございます!というわけで質問ささせていただきます。トラベログの二番で一拍はやく歌が入るアレンジは本当にびっくりしました。人の拍の感覚を裏切る事で景色が次々と変わる旅行を表現しているんですね。アジカンの皆さんの曲はトラベログに限らず、アレンジがカッコイイです。
そこで質問です!曲をレコーディングして世に出した後で「曲をもっとこうすればよかった!」と思ったことは無いんですか?アレンジ(曲)の終わり(完成)って何が基準なんですか?
自分もバンドで悩んでます…。
A.
「こうすれば良かった!」と思うこともありますよ、普通に。「ちょっと歌い方を変えたいなぁ」とか思いますし、思ったら実際に変えます。変えてはいけない理由なんてどこにも無いですし。自分の曲なので、堂々と変えます。その日の気分で間奏が長くなったり、イントロでセッションをしてみたり、我々はライブアレンジが好きです。
CDに録音するときには、「その時点で一番良いアレンジ」を必死で考えますけど、まあ、あまりそれに縛られても楽しくなくなってしまうと思います。音楽で自由になる、自由な心持ちになる、そういうことが目的のひとつなので、あまり固く考えないほうが良いと思いますよ。
投稿者:ぶきさん/14/female/埼玉
本文:友達とアジカンの話をすると、絶対に『けどあの人たちはもうおじさんでしょ』ってゆうんです。私はおじさんではないと思うのですが後藤サン自身は『あ、もう俺はおじさんですけど。』みたいな思ってますか???
A.
メンバー皆30代ですので、「おじさん」と言われても仕方ないかもしれませんが、この前、どこかの子供にスーパーで「おじさん!」と呼ばれて、自分で思っていた以上のダメージがありました。痛恨の一撃!!という感じ。ということで、もうしばらくは勝手ながら「お兄さん」で居たいです。
友達には「あのひと達はナメられたくないから「30代」とか自分たちで言っているけど、本当はハタチそこそこ。早熟タイプ」だと伝えておいて下さい。もちろん、ウソですが。
投稿者:ナノマイクロミリ/16/female/埼玉
本文:トラべログの質問ではなくて申し訳ないのですが…
後藤さんのブログ、面白いです。まとめて読みたいのですが、書籍化する予定はないのですか?
A.
こんなもので金を取ってはいけません。そもそも芸能人や著名人などのブログが本になることも、私には意味が分かりません。読めるじゃん!パソコンで!!と率直に思います。
面白がってくれるのは嬉しいですが、この日記はタダで良いのです。
私がこの日記を書籍にした際には「この守銭奴!!!」と皆で罵ってください。
投稿者:さっそっせい/18/male/愛知
本文:熟々、滑滑をツラツラ(?)と歌っているのは当て字ですか?
ジュクジュク、スベスベだと信じています。
A.
辞書を引くのが良いと思いますよ。
何を根拠に、そんなにも固く信じているのかはわかりませんが。どうしたんですかね。
続く。