今日はレコーディングに行き、撃沈。
喉の調子が悪かった。一昨日の夜に行ったラジオコメント40本という激務のせいかもしれない。調子が悪いと言っても風邪などをひいているわけではなくて、単純に出が悪いのいうか、ツヤがないというか、質の問題。
ひとまず、明後日に再録音することにした。
レコーディングの延期を決めて、スタジオのロビーに出てみると、皆がTVニュースを見ていた。「何?何?」と画面を覗き込んでみると、亀田の親父さんと顔色がいつも良くないボクシングジムの会長が会見を行っていた。
会見については何の感想もない。
ボクシングの話も置いておこう。
会見場を引きずられるように退席させられた18歳の少年の未来はどうなってしまうのだろうね。
「視聴率=お金」にならないと分かったら、簡単に放り出すのだから。散々持ち上げておいて、叩き落とすんだよ、簡単に。ほら、スポーツ評論家とやらがわらわら現れて、断罪が始まったよ。で、スポーツ評論家って何?
世論が「悪い」って側に傾いたら、急に処罰だもんね。(確かに反則はいけないけどさ)
世論ってそんなに偉いのかなぁ。
マジョリティでないとクソってこと?これは拡大解釈?
全部多数決にしたら、国だって何だって終わってしまうのにね。
マイノリティには居場所はないな。
しかし、最近は、何もかもに過剰なエンタテインメント性が求められてしまうような雰囲気を感じるのは俺だけなのかなぁ。しかも、分かりやすさが求められているような…。チケット代をもらうプロスポーツってのは、代金に対するそれなりの責任はあるのだろうけどさ、それは技術とか競技そのものにまつわるナニガシが対価になるべきなのだけど、観衆はそれ以外への期待が大きいというか。
18歳の若者は、自ら匿名の好奇心や悪意を呼びこんだってことは否めないけれど、それにしても、周りにいる大人たちは一体今どんな気持ちでいるんだろうね(会見していたひとたちの話ではないよ)。「お金が入ったからいいや」ってほくそ笑んでる感じなのかな。「もうちょっと金になると思ったのになぁ」と残念がっているのかな。想像しただけで嫌になってしまうね。
まあ俺なんか、その話にあんまり詳しくないのにワイワイやってるヤジウマのひとりだから、こんな話は聞き流されるべきなんだけどさ。そんなことを考えたんだ。
やっぱりTVは怖いな。
この国の好奇心を、善意を、悪意を、そして無関心を、集める。それも莫大な量だよ。
カメラはありのままを映す、事実を。君のウソも簡単に暴く。でも使いようによっては、もっとデカいウソを簡単に作れたりもする。
どうせならフィクションというウソは、思いっきり良い方向に使って欲しいよね。振り切るほどに。
なんだか、こんなこと書いても疲れるばっかりだな。なんなんだ今日の日記は。自分で書いておいて何だけど。
折れるなよ、少年。これからの方が長いぞ。
■最近の活動/仕事
15日。ラジオ収録。取材。
16日。耳鼻科で耳の型をとる。
17日。レコーディング。不発。
■今、聴いている曲
The Next Untouchable / Cajun Dance Party