グンマ
カテゴリ:日記

26日。休み。諸々、準備をした。
選挙の期日前投票にも行った。当たり前だけど、どんな人間でも1票分しか、投票権はない。出来るのは1票分の意思表示だけ。分母はどうでも良いんだよね。俺はちゃんとこの国の「1」にカウントされたい。
だから自分で考えて、自分の責任でもって投票する。

27日。韓国へと出発。
仁川に着くなり、高い湿度に驚いた。ホテルの部屋へと借りていた加湿器もいらないくらいの湿度だ。曇りという天候のせいかもしれない。
この日の食事は、通訳のオススメ「韓帝食」。なかなか食い慣れない料理に戸惑うこともあったが、おおむね皆で美味しく頂いた。
食事のあとはケミカルブラザーズを観る。音がとにかくデカいうえに良くて興奮した。

28日。取材。
取材後、ピーカン先生ことキヨシを先頭に、メンバーらはソウルに出掛けていった。気乗りしなかった俺は、ホテルでのんびりと過ごした。
夜は、どうしても見たかったOcean Colour Sceneのライブを観る。THE RIVERBOAT SONGから始まった
ライブは、音も最高だったし、演奏も選曲も最高だった。ラストのTHE DAY WE CAUGHT THE TRAINは泣けた。涙が出た。

29日。フェスティバルに出演。
会場は日曜ということもあって、3日間の中では1番来場者が多いように感じられた。
我々の出番は16時過ぎから。正直言うと、「きっと、あんまり知られていないだろうな」という気持ちだったので、「今回は次に繋がるように、我々の良さが伝われば…」という気持ちでいたのだが、ステージに上がるなり、ひっくり返りそうになる程の歓声が我々を待っていた。これには本当に驚いた。ライブも終止、予想を超える熱狂でオーディエンスは迎えてくれた。
いやね、何度か、感動で毛穴がキューと閉まっていくのをステージ上で感じたよ。脳味噌を置いてきぼりにして全身が感動している、そんな状態で、終演までがあっという間だった。

音楽は、本当に、鮮やかに国境も海も人種も民族も超える。
これには驚くばかりだ。
こういうことを頭では分かっていたつもりなのだけど、実際に経験してみると、音楽の力に、より一層気付く。増々、音楽に心酔する。深く。更に、深く。

そして韓国のライブを終えて、とてもセンチメンタルな気分になった。
行ったこともない土地で、彼ら(観客や街中の人々)の生活は続いている。そして何だか良くわからない理由で、音楽を通じて、我々はたった一瞬だけ、出会い、何かを共有する。まるで夢でも見るように。
自分はちっぽけだ。この世界に比べたら、悲しいくらいにちっぽけだ。そして、俺の知っている世界は、とても狭い。それを痛感した。お隣の韓国に行っただけだけど、強く強く、そう思うんだ。単純なヤツだ。
もっともっと、世界を知りたい。出会いたい。音楽を作りたい。演奏したい。
つまらない、自意識という世界に籠っていてはいけないのだ。

韓国で我々を応援してくれたみなさん、ありがとう。
音楽は素晴らしい!!!!!!

30日。帰国。
午前中は散歩。スーパーマーケットに行ったり、地下鉄に乗ったりした。
日本のツアー先でも、散歩は午前中が良い。午前中の街の慌ただしさと登り切る前の日差しがとても好きなんだ。
散歩をすると、決まってセンチメンタルは加速する。スーパーで飴を倉庫まで探しに行ってくれたお母さんとは、きっと、もう二度と会えないだろう。言葉がまったく通じなかったし、飴もなかったけれど、温かい気持ちになった。そして、なんだか寂しくなった。

もう、想像が追いつかない。
これから何処へ行く、俺。
何処でもいいか。何処までも行けばいいか。
迷うことはないな。
音楽が連れて行ってくれる。
もっと切実に音楽を、歌を作ろう。続けよう。

 

 

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