3日。自宅で作詞。
机の前に座り込んではみたものの、何にも出てこない。
放っておいても歌詞が浮かぶ曲もあるが、こうやってハマってしまって遅々として進まない曲もある。音像と結びつく歌詞のイメージが浮かばない。困った。
困り果てたので気分転換にタイ料理を食いに行った。
「これは辛いですか?」という質問をすると、「カライデス」とのこと。喉のこともあるので「じゃあ、辛くないようにして下さい」と俺が頼むと、店員は「マッタクカラクナイノハアンマリ…。ピリカラガイイトオモウダケド」ということだったので、「じゃあピリカラで」と注文。
決まって出てくる料理は「お前、ピリカラって言ったじゃん!!」と詰め寄りたくなるくらいの辛さだ。これで2回目。懲りない、俺。
4日。はっ!!と気付いて初詣に出掛けた。遅すぎた初詣。
おみくじを引いてみると、吉。「言葉の勉強が足りぬ」とのこと。
うーむ。
自宅に戻って、作詞に悪戦苦闘。
チョコレートモルトというモルトを使った黒ビールが旨い。
5日。都内のスタジオでプリプロ。
新曲たちが出来て出来て困っちゃうという感じなので、一旦整理するために我々はレコーディングの前哨戦となる作業を開始。これをやって、アレンジを固めてから本番のレコーディングに臨むのだ。
6日。プリプロ2日目。
ギター録音を中心にアレンジを進める。ギターのアレンジは、リズムやメロディーが固まってからの作業になることが我々のやり方では多い。どのパートにどんな音が欲しいのかを建と皮肉合戦を繰り返しながら行う。苦労して出来かけたアレンジに途中からスタジオに来た潔から無邪気なダメが出されたりして、立ち直れなくなりそうな瞬間もあったりするが、コナクソー!!と叫びながらアレンジは進む。
7日。プリプロ続き。
久々にラーメンを食べた。
8日。プリプロ最終日。
「日記読んでます」とか言われると、途端に恥ずかしい気分になってしまうのは何故か。
勿論、世の中に公開しているわけだから、誰かが読んでいるというのは想像している。でも、直接会った人に言われたりすると恥ずかしい。前に新宿のラーメン屋に並んでいたところ、同年代くらいのお姉さんから「アジカンの人ですよね?日記読んでます」と言われたことがある。出来ることならば、音楽を褒めて欲しかったのだけどね。「あの、リラ~なんとかって曲?良いですよね。」とかでも良いから。ははは。
プリプロの合間には、3月21日発売のDVDに入る特典映像の副音声を収録。リハーサル風景に解説を皆でゲラゲラやりながら重ねた。
本編も勿論、かなり良いものに仕上がりましたので、皆さん、お楽しみに。
「アジジェネのリラ~なんとかって曲良いよね」くらいの方や「曲はハッキシ言ってキライだけど、日記はまあま面白いからたまに読んでる。でもメガネキモい」という方も是非。
9日。ビールを飲んで寝る。