8日。都内スタジオにてツアーリハーサル。
9日。休み。
10日。幕張メッセにて、通しリハーサルを行う。
この日は観客のいないメッセで、ライブを想定したリハーサルを行った。照明、音響などの各スタッフも本番さながらに流れをチェック。我々も本番同様に演奏して、広い会場における音響をチェック。OZMAの面々とも対面した。(ライアンはレンタルズのギターでもあるので再会ね。)
11日。幕張初日。
序盤は多少緊張感があったものの、後半からはエンジン全開で良い演奏が出来たように思う。
本番前、キヨシがヨガを楽屋でやっていて、何を思ったかクリスチャンなのにも関わらず仏像のようなポーズで精神統一を行っていたので、「キヨシ大丈夫かな?」と心配していたら、案の性、本人曰く「なんか最初緊張しちゃって」とのこと。滅多なことをすると、なんか調子が狂ったりするもんなんだよね。こういう場合は努めて普段通りにするのが一番良かったりする。
しかし、キヨシのヨガをビデオに録っておけば良かったなぁ。とても神妙な顔つきでやっていたから、普段のキヨシとは随分ギャップがあって、失礼だけど笑わずにはいられなかったなぁ。悪気はないけど、今までのライブ前のキヨシとの落差がありすぎて…。
SPECIAL OTHERSとも久々に話せて良かった。彼らはとても気さくでフレンドリーだ。音楽も素晴らしいが、人間的な魅力も感じる。新しいアルバム、「グッドモーニング」も最高。
12日。幕張二日目。
この日は前日の反省をもとに、とても良い演奏が出来たように思う。固さもほぐれて、バンド自体の雰囲気がとても良かった。声も良く出たしね。
ゲストの小谷さん、生で聴く「Who」には感動したなぁ。OZMAも昨日に増してタイトな演奏だった。
終演後は出演者で会場内打ち上げ。正直言って、あまり時間がなかったけれど、OZMAのダニエルとライアン、小谷さんや山口さんといろいろな話が出来て嬉しかった。
13日。休み。
14日。SOLの企画で、ノエル・ギャラガーにインタビューを行う。
ケンと俺で新宿の某ホテルに行き、そこのスイートルームで待機。何分かすると、そこにはグラサン姿のノエルが!!!もうね、本当に憧れの存在だから、逃げ出したくなるくらい緊張して、しかも、好きすぎて逆に聞きたいことがなくて困った。好きなひと(憧れの人)に会うと、俺は何を話していいかわからなくなってしまう。失礼なことを言ってしまうのが恐いというのもある。しかも今回は、どう考えたって住んでる世界の違う世界的なロックスターとの対談だったから、正直言って、インタビュー中は半分パニック状態だった。
インタビューは20分くらいで終了。
夜からはOZMAの単独ライブを観に行った。
大好きな「Baseball」という曲が聴けて嬉しかった。実は、幕張でリクエストしたんだけどね。アストロホールに集まった観客たちはとても暖かくて、なんだか自分のことのように嬉しくなった。彼らみたいな音楽ファンが増えたら良いなぁと思った。
勿論、OZMAの演奏も素晴らしく、とても良い夜だった。
そう言えばダニエルが、「原宿はゴスロリ少女たちがいっぱいいて恐い」と言っていてウケた。ははは。
15日。恵比寿リキッドルームにノエルとゲムのアコースティックライブを観に行った。
前日のインタビューで「Whatever」という曲の話をしたのだけれど、この日はそれを演奏してくれた。オアシス来日時のライブは結構行っているけれど、「Whatever」を生で聴いたことがなかったので、とても嬉しかった。
ノエルの偉大なところは、シンプルなコード進行で、誰も真似できないような壮大なアンセムを何曲も創ってしまうところだと俺は思う。シンプルなコードは曲の造りを簡単そうに見せるけど、シンプルだからこそ、これは本当に数少ない何人かの天才にしか出来ない行為なんだよね。オアシスのアルバムを全部聴いてみなよ。「3rd以降は…」なんて言うひともいるけど(これは音楽ファンにありがちなスノビッシュな態度だと思うね)、俺は全くそうは思わない。どのアルバムも凡人のそれとは比べ物にならない輝きがある。口ずさまずにはいられない美しいメロディーがある。
今でも俺は、OASISになりたいと思っている。憧れて続けている。バンドを始めた頃と同じように。
16日。休み。テーブルを組み立てた。
17日。取材。ラジオ、TVコメントなどを収録。
名古屋でのライブ、楽しみだな。
参加する人、一緒に素晴らしい空間をつくりましょう。良い夜になるといいな。