シケインカーブをトラクターでショートカット
カテゴリ:日記
5日。プリプロ2日目。プリっとしたプロシュート(生ハム)のことではなくて、プリプロダクション。要するにレコーディングの準備だな。ギターやリズムのアンサンブルとか、コーラスワークとか、とういうことの確認。



6日。プリプロ3日目。プリプリと怒っているプロゴルファーのことではなくて、プリプロダクション。要するにレコーディングの準備だな。ここ2日間の作業の良し悪しを確認し、そして新たな新曲を制作。



7日。プリプロ4日目。何度も言うけど、プリプロダクションね。でもまあ、パロペロハクションでもパロパロ鼻うがいでもハロプロオーディションでも何でもいいや、呼び名は。要するにレコーディングの準備だな。この日は新曲のアレンジ。



4人で作業しているときに一番難しいことって何だかわかる?



答えは言葉を使ったコミュニケイションなんだな。曲の全体像やイメージ、感覚、構成、リズムパターンやコード進行について、相手に伝えるときには「言葉」にしないといけない瞬間がある。特に「感覚」っていうヤツを「言葉」にするのが一番難しくて、そしてうまく「言葉」に変換できたからといって自分の「感覚」が正確に伝わるわけではない。言葉足らずでも、行間というか間(マ)というか、呼吸というか、そういう言葉自体の意味とは違うところで伝えたいことが伝わるときもある。本当に難しい。

とりあえず作曲は順調。ファンクラブを作った後、「やり遂げた」という感覚が強くなりすぎて、なかなか次に向かう先を見つけられずにいたけど、どんどん見えて来た気がする。そしてきっとそれは、次のツアーが終わったら確信に変わると俺は思う。

転がるぜ、俺は。



プリプロやレコーディングの時は小説を買うことが多い。

今回買ったのは古川日出男さんの「LOVE」。最高だ。こう、文章が肌に合うというか、この作家さんの本をもっと読みたいと思った。ジャケ買いだったのだけど、とても良い出会いだった。CDでも書籍でもジャケ買いして当たったときの快感って凄いよね。

こういう出会いだけで世界がちょっとだけ開けたような気分になるから不思議だ。

音楽だってきっとそうだ。

俺たちの音楽で、曲で、歌で、歌詞で、何かで、どこかの誰かがこんな気分になってくれたら最高だなぁ。

ライブも同じ。

君の世界をちょっとだけこじ開けたい。

自分たちの世界を、心を、こじ開けるために作った音楽でね。



ぶはははは。



ツアーが本当に楽しみだ。
2006-10-10 1160409840
©2010 Sony Music Entertainment(Japan) Inc. All rights Reserved.