25日。自宅で作詞活動。作詞はパッとひらめく瞬間がとても大事。どんなに考えても出てこないし、むしろ延々考えて書いたものほど嘘くさい。そういうときは丸めて捨てる。あのヘラブナ釣りのときの、長い浮きがクッと水に沈むような、そんな瞬間を待って言葉たちを引き上げる。フナがイモグルテンの練り餌さに食いつくような、パっとイメージが広がる、そういう瞬間を待つ。きっかけはよく分からないけどね。その瞬間の前と後では、まったく別物になるのだ。
アタリがねぇなぁ。
26日。取材。
他人のことだとか皮肉だとかを言っている暇はない。昔は酷い顔してそんなことばっかり言ってたな。まわりに対して攻撃的であることがロックだとか格好良いだとか勘違いしてたのかもしれないね。それはね、本当は弱虫の証拠なんだ。
「○○はクソだ」なんて言葉から、本当のことが露になることはないし、まして世の中が良くなることは絶対にない。一度言葉に乗って発せられた悪意はループする。言葉には魂が乗る。悪意を発することは世界を汚くするのと同じだと俺は思っている。
だからなるべく、ひとの悪口は言わないよ。
不平不満ばっかり言うようなミュージシャンに俺らがなったら、そんな時はお構いなしにアジカンのCDを半分にパキっと折って窓から投げ捨てろ!!アンダースローで。
言葉はとても大切です。