2日。休み。
映画鑑賞。「ゆれる」を観に出掛けた。
昼食を食おうと入ったカッフェーで、俺の前に座ったのは寺門ジモン氏であった。浅草キッド著「お笑い男の星座2」を読んだことのあった俺は、寺門ジモン氏がいかに凄いかを知っていたので、食っていたメシを吹き出しそうなるほどビックリした。聞いてないよ。
「ゆれる」は本当に素晴らしい映画だ。香川照之さんの演技は何度観てもシビれる。まだ観ていない人は是非。
帰宅後、テレビをつけると亀田選手の試合が放送されていた。11Rと12Rだけ観ることが出来た。
判定云々は試合のすべてを観たわけではないので良くわからなかったが、判定が下った直後、亀田選手が見せたクシャクシャの泣き顔はまだあどけない19歳そのものであった。目頭が熱くなった。
大人達が19歳の少年に背負わせたモノ。
才能ある少年の翼を折ってしまうには十分な重さ。
試合の勝敗に興味はない。彼の翼が折れなくて良かったと、俺は思う。
どうか汚い大人達のお金や欲望に挟まれずに亀田選手が素晴らしいボクサーになりますようにと、そう願う。
悲しい。本当に悲しい。
陽の当たらない実力ある他の選手たちのことを考えてみると、さらに悲しい気持ちになる。
彼の泣き顔に、とても美しく悲しいイノセントを見た夜だった。
狂騒は続く模様。
3日。新曲練習。
出来上がった歌詞を曲に合わせて歌い微調整。ギターのアレンジやリズムアレンジなどいろいろな部分の確認作業を行った。
4日。新曲練習。
ギターアレンジやリズム練習など。そして、新たに何曲かのネタを個人的に作った。
そしてメンバーとキャッツで軽くミーティングを行った。いろいろなリリースものが控えているので。例えば、ファンクラブが韓国やヨーロッパでリリースされることや、年内の我々のスケジュールなど。
来年は海外でもライブをしてみたいなぁ。
追記。
俺がしたかったのはボクシングの話ではないよ。勝ち負けに対する視聴者の感想の話でもない。
悲しさの対象は世の中の仕組み。