9日。ツアーファイナル。岐阜。
まさか岐阜でツアーを終えるとは思っていなかった。声が出なくなるなんて思ってもみなかったから。ライブはガツンと、ことツアーの集大成といった内容だったのではないかなと、そう思う。
全てのライブが印象深い。だが、時が経てば忘れてしまう。我々は脳細胞の退化に逆らうことは出来ない。よって、すべてのライブで思ったことを本番後に記録した。文章によって。もちろん、今はまだそんなものを読み返さないでも、いろいろ焼き付いて離れないことが沢山ある。
今回のツアーは、今までのツアーの中で最も過酷で、そして最も良い演奏が出来たツアーだった。個人的なベストはゼップ東京かな。声出なかったけど、この日。まあでも、会場も観客も毎回違うから、どこだってスペシャルには違いない。名古屋の点滴とか、仙台ではバンドはじまって以来の険悪なムードに包まれたりとかね(これ、ライブ終了後ね)。
こういう経験がバンドの血となり肉となる。骨も太くなった気がするね。
そして、我々は冬にもう一度ツアーをやる。詳細は後日。
11日。戻り。
ヨドバシカメラでホームページ作成ソフトを購入。
これを使っていろいろやるのだ。ドメインも取得したのだ。
12日。リハーサル。
ナノムゲンのセットリストが完成。内容は秘密だが、2日来る人もいるということを念頭に置いた内容。宙づりになったりはしないので、よろしく。
リハ後は新曲を制作。かなり良い感じ。
ファンクラブ解説。
その8。バタフライ。
この曲は全体でも最後のブロックで出来た曲。休みの日にひとりでスタジオに入り、原型を完成させた。
ただ、ここまで辿り着くのに2~3回に渡って完成後にボツにするという試行錯誤があった。メンバー的には「良いのに何で?」というリアクションだったが、個人的に納得がいかなかったのでこういうことになった。最終的に凄く良い曲、しかもファンクラブにおいてはラストピース的な楽曲になったのが嬉しかった。この曲が出来て、「ああ良いアルバムになった」と実感した。
この曲はサビのふたつ目コードがマイナーかマイナーでないかでモメ、結果、メジャーで演奏したかった俺は「建さんがマイナーでリフを作っているからマイナー」という山ちゃんの鬼の判断によって押し切られた。コードに疎いギター陣はいつも山ちゃんに頼っている。というか、コード進行に関する打ち合わせをファンクラブではあまりしないでプリプロや本番まで行き、そこで山ちゃんと鍵盤を使って話しながらコード進行を理解していくということが多かった。
ファンクラブを通して、建はウワモノに没頭することが多く、バッキングのダブルだけみたいなパートはほとんどないので、コード知らん曲とか結構あるんじゃないかな、アイツ。