3日。107で新曲アレンジ。



4日。都内のスタジオに移動して、プリプロダクションを行う。

通称「プリプロ」と呼ばれる作業ね。わかりやすく言うと、本番のレコーディングの前に一度録音してみて、細かいフレーズやアレンジの確認を行う作業のこと。107では自分の演奏部分のアレンジと曲全体の構成や方向の決定というのが主な作業内容になって、どちらかというと主観的にものごとを考えてヤイヤイ言い合うのだけど、こうやって録音してみると客観的に見て自分のアレンジがどうかとか、他の楽器とのアンサンブルが良いのか悪いのかなど、細かいところにも目がいくようになる。クオリティと作業効率がプリプロによって上がるというわけ。



5日。都内で引き続きプリプロ。もう1曲をテスト。混迷。

その後、シガーロスの東京公演にヤマ、ケン、キャッツ、スペースラーム大塚氏と出掛けた。オープニングアクトからメインのシガーロスまで、本当に素晴らしいライブだった。点でも線でもなくて、塗りつぶされるというか埋め尽くされるというかそういう感じ。隙間無くシガーロス!!という世界。感動した。



6日。自宅で前日にテストした曲をエディット。

初めて俺のPCにインストールしたCubaseを意義ある形で使用することが出来た。良くなるきっかけをつかんだので、そのデモを持って107に行き、リズム練習を行っていたヤマキヨの2人に聴かせた。



7日。レコーディング。リズム&ギター録音。夕食はトンカツ系の弁当(俺はサバのミソ煮弁当)。



8日。レコーディング。歌唱。夕食はナシゴレンとミーゴレン。



9日。レコーディング日程が巻いたので、贅沢にプリプロ。夕食は焼肉弁当とサラダ。



10日。TD。TDは台湾料理店でディナーという意味ではないと言いたいところだが、この日はスタジオ近くの台湾料理店で飯を食ったので、二重の意味でTD。もうひとつはもちろん、トラックダウン。かなり男前な音に仕上がったので、期待して欲しい。ギターがかなり前面に出ていて格好良い!!





ファンクラブ解説。その2。

「ワールドアパート」。

「ワイルドアパート最高ですね!」どこかのインタビューでそう言われたこともあるこの曲。

ファンクラブの制作過程では最後に作った曲で、我々はソルファの制作期間あたりからギターリフなど部分的なネタやジャムセッションから曲を作ることが多くなっていたのだが、俺が自宅である程度曲の全体を考えてからメンバーに持っていき、アレンジを開始。

イントロの混沌とした雰囲気からサビに向かって演奏が収束していく感じが気に入っている。歌メロの一番高い音が、今までの曲の中で最も高いので歌うのが大変だった。キーを半音下げるという提案もメンバーからあったが、「いや、絶対出る。つうか出す」と気合いでレコーディングにのぞんだ。「人間業とは思えない」とディレクター氏。

山田案のアルバム曲順では1曲目に挙げられていた。