24日。107スタジオで作業。ツアーに向けてのリズム練習、そして新曲の制作。アレンジ。
アレンジの作業は例によって白熱し、アーでもないシバサキコーでもないと構成を決定するのが大変だ。たまには実験的な構成も考えついたりする。だが、ただの変な曲で終わってしまいそうな方向だったりもする。やっぱり、単純な構成で良い曲を作るということが一番難しい。ということはつまり、ギミックなしの単純な構成でひたすら良いものを目指すということが、実は本当の意味で一番難しい音楽的な実験なのではないかと俺は思う。
25日。BAY-FMの番組に生出演。
スタジオがイクスピアリというネズミーランドの隣接施設にあるので、湾岸線にて現地に向かった。日曜なのに首都高速はガラガラで、1時間も早く到着してしまったため、時間までイクスピアリの中を見学。が、迷子になりそうになったので、コーヒーを飲むことが出来ただけだった。ロボコップを何故か目撃。
26日。107。作業。
この日も構成問題で白熱。センスレスの成功で獲得したこと。これをどう使うのか。
27日。札幌キャンペーン。日帰り。
朝の通勤ラッシュに巻き込まれつつ、羽田まで赤い電車で行く。京急蒲田の混み様に「帰る!!」となりそうになったが、なんとか羽田に到着。そして札幌へ。
ベッシーホールで夢チカの収録をしたり、ラジオに生出演したりと、なかなか慌ただしいスケジュールで美味しいものを食べられそうもない雰囲気だったけど、帰り際に千歳空港近くの王将というラーメン屋で味噌ラーメンを食った。ラーメンが食べれれば文句はない。
28日。大阪キャンペーン。
FM802の企画で、ウイニングイレブン9というサッカーゲームをビッグステップという商業施設の広場で行った。これは300組の中から勝ち抜いたチームとアジカンが対戦するという企画だったが、それは前にも日記で書いたとおり知っていた。問題だったのは、ふたり対ふたりということを前々日まで知らなかったということだ。アジカンのメンバーでウイイレにハマっているのは俺だけで、ケンが少し出来るくらい。そして練習なし。
そんなぶっつけ本番的な状況で0-1の敗戦は、負けはしたものの非常に充実した内容だった。本当に楽しかった。対戦したふたりにも感謝したい。ただ、対戦したふたりは「アジカン?あんま聴かないっすね」っていう雰囲気だったなぁ。ははは。5万円の賞金(CDギフト券)でファンクラブ聴いて欲しいなぁ。
仕事が終わってから、たまたま近くでやっていたチャットモンチーのライブを観に行った。「格好良い」とも「可愛い」とも違う。なんと言っていいのかうまい表現が見つからないけど、演奏中の独特な雰囲気に(勿論、良い意味で)引き込まれて見入ってしまった。
その後、食事。キヨシが頼むワインをちょっと頂いたら、とても美味しかった。キヨシとヤマはワインについて詳しい。ケンはほぼビールしか飲まない。
29日。大阪、二日目。
FM大阪のサテライトスタジオ(タワーレコード梅田店の中)には多くの人が集まった。ここのスタジオはお客さんと近くて緊張する。そして、このサテライトスタジオで、今回のアルバム・プロモーションが終了。
一体、何本のインタビューとラジオコメントを収録したのかわからない。プロモーションは「楽しい」とは言い難い「仕事」なのだけど、その先にいるファンクラブを手に取る人のことを想像すれば、我々は多少キツくたってやり遂げられるのだ。ラジオ局には音楽が好きなひとがいっぱいいるというのも、そのキツさを和らげることのひとつだけどね。あと、食事ね。
ここ最近、「HEART OF THE CITY」という、ニューヨークのゲットー(貧困地区)をレポートした本を読んだ。とても切ない。HIP-HOPという文化について、興味が深まる一方だ。最近では他にもいろいろな本を買って読んでいる。HIP-HOPを知るということは、アメリカが抱える問題や矛盾の一部を知るということなのだなと思った。人種差別や民族の問題。そして経済や社会の仕組みにまつわる問題。アメリカ化されつつある日本にとって、実は他人ごとではない問題だと思うしね。まあでも、まだまだ深く知っているわけではないので、これからだけどね。
勿論、ラップ・ミュージックに音楽的な興味もある。だから音源もチェックしているのだが、どこから手をつけていいのかわからん。ロックとかに初めて興味が湧いた頃のことを思い出す。あの当時も、どこから聴いたらいいか全然わからなかったなぁ。
知らないことを知るというのは、いつだってワクワクするものです。良い音楽と出会えたら良いなぁ。
■電気用品安全法。
ビンテージについて。
迷走中という感じですね。