お前のその問題提起はリンクも含め著しく公平性を欠いているではないか。
もしくは、誤解を招く内容だ。
どちらも、ごもっともな意見だと思う。気分を害したなら謝るよ。すみません。
たださ、自分の胸によく手をあてて考えると、どっちかっていうと今回の電気用品安全法に対して、俺はアンチっていうアティチュードなんだよ。だから、どうしても偏ってしまう。それは、ここが事実のみを伝えるニュースサイトではなくて、俺の日記で、俺の表現の場でもあるから、そのあたり、ちょっとだけ、公平性のないことに眼をつぶって欲しい。でないと、俺は全ての問題に対して公平で中立な、そんな聖人みたいな存在になてしまうから。
今回の件に対して、俺はやっぱり、自分の職業柄っていうのも大きく影響しているのだけど、電子楽器(この場合、ギターやベースといった楽器は対象外。キーボードやエフェクターなどの、電源が必要な楽器や機材のこと)や音響機器の今後というものに対してネガティブな法律になりそうだってことが許せないんだよ。例えば、猶予期間を伸ばして設備を整えるようにするとか、電子楽器そのものを規制対象から外すとか、そういうことが必要だと思うわけ。
ずっとさ、先人達がさ発明してきたのよ、楽器を。それはさ、「その音」を出すためには部品すら替えがきかなかったりするわけ。2001年以前に作られたモノのほうがどう考えても多いわけ(だって、ビートルズが活躍したのが1960年代で、今は2006年だよ)。これがさ、かなり不自由な局面に移行しようとしているのに何も思わないミュージシャンは存在しないよ。危機感アリアリだよ。
そして、こういう問題はいつだって、若い子らに皺寄せがいくのよ。というのも、僕らはもう既にプロだから、ある程度、そういうモノを入手する面倒くさい経路っていうのを法律を守ったうえでも確保できる可能性がある。海外レコーディングという手もある。でもさ、これからっていう人たちのことを考えたら、そんなに簡単なことではないのさ。俺が今、大学生だったら、今持っている機材もあきらめないといけないものがいくつかあるわけ。
そういうことを山ほど考えて、俺は音楽という世界での話でしかないけど、切実に、「こりゃねえな」って思うのさ。わかってくれるかな?
そりゃさ、電気製品が安全なのは素晴らしいことだよ。本当にそう思う。たださ、こと楽器に話がおよんだ場合、黙っていられないこともあるっていうこと。
今回は確かに、ちょっと説明不足だったかな。
十代の子も見るっていうところ。認識が甘い点もあるかもしれないね。それは素直に謝るよ。
でもさ、俺はさ、これからロックをやる人、日本のロックの歴史を変えるであろう若い連中、そういうヤツらのことをいつも考えてる。シーン全体の利益になるようにいつも動いているつもりだよ。
折れないよ、俺は。
でも、伝わらなかったら、謝る。ごめんなさい。それは俺が悪い。
何度でも書き直すから、何度でも言って欲しい。「それじゃ、足りない」って。
そのくらい、「伝える」っていうのは難しい。
でも俺は、止めないよ。