音楽が生に戻るっていうのは、希望も含めた俺の想像。この前の日記は書き方が悪かったね。誰かの価値観を否定したいとはちっとも思ってないから、気分悪くしたひとがいたら謝るよ。
これから、音楽はネット配信によってどんどん身近になると思うよ。何より便利だからね。ネットで聴いて「いいや」ってされてしまう音楽もあるだろうし、一生手元に置いて大切にされる音楽も今と同じように残ると思うよ。でもさ、コンピューターによってさ、音楽からどんどん人間の体温が消えて行ってしまっている気がするんだよ。それは音楽だけに関わらず、人と人のコミュニケーションだって同じだよ。だから、どんどん世の中が便利になればなるほど「生」で何をやるかってことが大切になると思うし、大切にしなければいけないと俺は思うよ。
だからって音源を疎かにするわけではないよ。そういう意味で前の日記を書いたわけではないんだ。俺らは音楽にまつわるところでは一切の手は抜かないよ。そうでなきゃやっている意味なんてないんだよ。俺は口ばっかり達者でどうしようもないけど、音楽に嘘ついたら生きてけないよ。
俺はさ、もっともっと多くの人が普段からライブを楽しむようになったら良いと思うんだよ。各県に大小さまざまなライブハウスがあって、ロックバンドやいろんなミュージシャンがそこにやってきて演奏して、それをその土地の人が楽しむ。でも現状では、そういうことに楽しみを見いだしている人ははっきり言って世間的には少数派なんだよ。これがもうちょっとそういう人が増えたら会場だって必要になるしさ、いろんなバンドだってもっと細かく地方をまわれるようになるしさ、きっと音楽にまつわる環境が良くなると思うんだよ。そしたら一周回って良い音源も世に出てきやすくなるはずだと俺は思うよ。
なんか長くなっちゃったわりに表現が下手ですまないけど、そういう意味で「生」に戻っていって欲しいんだよ。でも、来たくても来れない人もいるんだよね。そういう人はごめんね。でも「行きたい」って思ってくれただけで本当に嬉しいよ。ありがとう。
ウィーザーの「ピンカートン」っていうアルバムが何で良いかっていうと、凄くいびつで生々しいからなんだよ。ダメで情けないけど人間味に溢れてて、温度が伝わってくるアルバムだから好きなんだ。宝物みたいな1枚なんだよ。叫んだりがなったりするのがエモーショナルなのではなくて、切実だから伝わるし響くしエモーショナルなんだよ。
ひたちなかの銀杏BOYZのライブは凄く切実なものだったと俺は実際に観て思いました。