4日。高松オリーブホール。
本番前、もの凄い量の鶏肉が乗った丼めしを「残したら殺す!」というほどに殺気立ったババァの前でたらふく食わされ、内蔵にかなりのダメージを受けた。身体のことを考えたら残せば良いという話だが、ババァのプレッシャーに負けて完食してしまった。
本番中は心配していたリヴァースの危機はなく、非常に楽しく熱い演奏が出来たが、終演後もまったくもって腹が減らないという不思議な現象に見舞われた。ババァの丼めしが原因だ。
その後、高知に夜走り。
高知に到着後は屋台へ飯を食いに出掛けた。通りには結構な数の屋台がずらりと並び、土曜ということもあって多くの人で賑わっている。こういう場所はテンション高く、つられて我々のテンションも上がる。しかし、締めで食ったラーメンが「これは醤油にお湯入れただけじゃねーか!」という程の驚きのマズさで、一気にテンションは地獄の底へと叩き落とされた。四国の人はラーメンに対する執着心がないように思われる。それはおそらく、ウドーンのせいだ。ほかにうまい炭水化物食品(うどん、お好み焼きなど)の文化のある街では、このようにラーメンに力が注がれないという傾向があるように思う。
5日、高知ベイ5スクウェア。
朝から美味しいカツオをニンニクとともに、昨日の飯場の不運を洗い落とすかのように食ってから会場に入った。
海沿いにあるベイ5スクウェアは非常に立派な会場だった。広すぎてあまり使われていないみいたいだが、こういう素敵な会場が大都市だけでなく全国各地にあって、多くの人が音楽を生で聴きに行くようになったら良いなと俺は思う。そういう会場で、汗まみれになりながら演奏できて幸せだった。終演後、チャリでワサワサと帰っていくキッズ達が印象的だった。
6日。横浜に帰る。
そういえば高知のホテルで、丸刈りに浴衣姿でホテル内を放浪する中学生風の男の子を皆で目撃し(23時から24時くらい)、「アレは何なんだ?」と話題になった。そのマルガリー太(丸刈り君)は知り合いでもない我々とすれ違う際、「チュース」と小さい声で部活の先輩にするような挨拶をしてくるのだ。そして、ウーロン茶を手にもっていることも謎のひとつだ。座敷童ではないかという説や、ホテルの御曹司でホテル住まい説、親父と旅行に来てウーロン茶の買い出しに行かされて部屋番号を忘れた説、俺たちのことを先輩と間違えている説、ああ見えて実は酔ったオッサン説など、いろいろなことが考えられたが未だに真相はわかっていない。高知ミステリー。