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23日。ゼップ福岡。
ミミミミーンと蝉ファイナルのライブを行う。この夜、俺はこのツアー最長のギターソロを弾いた。気持ちの乗った良い演奏だったように思う。ロックバンドはハートが命だ。勿論、バンドとしての演奏も上手くなりたいし、個人的にもスキルアップしたいと思う。でも、舞台の上では自分の持っているものも「気持ち」によって発揮のされかたが随分と違ってくる。というか、いくら上手く演奏しても「気持ち」が乗っかってないものは届かない。どれだけ大きな音にしても届かない。そういう当たり前のことをこのツアーで強く思った。
ゼップ福岡の夜は非常に熱いものだった。
24日。沖縄に移動。
「当機は前線の非常にシビアなところを飛行中です」という機長からのアナウンスが入り、飛行機はかなり揺れた。しかし、「非常にシビアな」という表現がいまいちピンとこない。どういう意味なんだろうか。きっと「そんなところシビア過ぎて飛べない」というところを飛んでいたんだろうと思う。
「吉永機長(架空の人物)あんなシビアなとこ飛んだんだって」
「マジで?やっぱスゲェよ、吉永機長。ハンパねぇ」
みたいな会話が後輩の操縦士連中のあいだでされているに違いない。そして、フライトアテンダントの間でも大人気のダンディーな機長であろうことが予想される。多分、バーボン好き。居酒屋には行かないタイプ。「あちらのお客様から…」その先には吉永機長(架空の人物)。
25日。現地でオフ。
キヨシとケンは船でどこかに出掛けていった。俺は完全にまかれた。恐らく「アイツはインドアだからどうせ来ないべ」という理由で誘われもしなかった。ということで昨日の晩から履いて寝た海パンをそっと脱ぎ、丁寧にたたんで「さよなら、沖縄」とつぶやきながらカバンにしまった。「あれ、おかしいな。海に入ってもないのになんだかしょっぱい…」それは涙だった。その後、海辺にてスタッフとビーチバーベキュー、通称「BBBQ」を行い、ジャック・ジョンソンとのようにギターを弾いたり、スーパーバタードッグの「明日へゆけ」をなんかそれっぽいコード進行で弾き語ってみたりした。海でアコギは良いね。写真はその模様。
夜はみんなで少しパティンコをした。平台の仮面ライダーで2回くらいVに入ったけど、3000円負けた。ヤマーンがえらい出していたので「オジちゃ~ん、ラジコンが欲しいよう」とケンとふたりでおねだりをしてみたが、もの凄い勢いで却下された。F1のラジコンが2台で2500発、そのくらい良いじゃないかとダダをこねてみたが、ヤマーンは吉永機長よりシビアな男だった。シビ山。
さて、ファイナル。興奮してきた。