9日。北海道に前乗り。女満別空港に着いた途端「ここは冬ですか?」という寒さだった。というわけで、圧縮パックしてあった上着の圧縮を解除して着込む。まさかここまで寒いとは思わなかった。日本は広いやね。
10日。北見オニオンハウス。
たまねぎ倉庫を改装して作ったライブハウス、北見オニオンハウス。楽屋は喫茶店のような民家のような、外見はとてもライブハウスには見えない。初めて来る人がどうやって見つけるのかが不思議でならない。ライブは激アツだった。
11日。移動日。
「カムイ」というラーメン屋で味噌ラーメンを食う。ラーメンの中でも味噌は最も打率の高いラーメンだと思う。「打率ってなんのことですか」と思う人がいるかもしれんので解説すると、味噌ラーメンは「味噌ラーメン食いたいなぁ」という気持ちにかなりの確率で答えてくれるということ。醤油や塩は「これはイメージしてたのと違うな」ということが多い。味噌でも北海道の味噌ラーメンはそんな俺の期待に毎回答えてくれる。ただ、ヒット率が高いがホームラン率は低い。イチローみたいな感じね。三振かホームランみたいな、そんな元広島のランスのようなラーメン屋探しばかりしているチーム・アジカンにとって、北海道は非常に居心地が良好。
12日。旭川ハイジャック。
本番前に食った「みづの」のしょうがラーメンが最高に旨かった。俺の「心のラーメンランキング トップ5」に食い込む美味しさ。ホームラン。ちなみに第1位には環七の「せたがや」がここ何年も居座っております。
移転したばかりのハイジャックは間違いなく今までやった中で一番暑いライブハウスだった。本当にここは北海道ですか?という暑さ。3曲目には、普段あまり汗をかかない俺も汗まみれで、眼鏡は汗の水滴と曇りで全く前が見えないし、ギターには汗が入って音が出なくなるしと非常に過酷な状況だった。「過酷な時こそテンションヌ!」ということで、何度か意識が朦朧としたがテンションヌでやりきった。暑い、そして熱い夜。
終演後、札幌に移動。ライブ後の夜走りは結構キツい。
13日。札幌ペニーレーン24。
本番前は「すみれ」のラーメンを食べた。旨いと聴いていたが、やはり旨い。ケンはスープを完全に飲み干していた。2打席連続ホームラン。
ライブは今日も燃え上がったのだが、アンコールでケンのギターが病院送りになった。まあ、本人の責任ではあるが、自分のギターではないけどちょっと切ない気分だ。形あるものはいつか壊れるとは言うが、そういうのはえてして突然やってくる。しかも「このタイミングはないでしょう」とツッコミたくなるようなタイミングで。必然なのか、偶然なのかと考えてみる。世の中のすべてのことが偶然だったら何か寂しいけど、すべてが必然だとしたらそれはそれでやりきれないこともある。世の中のことがすべて「あらかじめ決まっていること」だったら、「俺は一体何やねん」ということになるもんね。そうやって人間は都合の良いことばっかり考えてる。つうかそれは俺か。
WEEZERの新譜、TEENAGE FANCLUBの新譜、もうすぐoasisの新譜というわけで笑いが止まらない昨今だけど、the band apartの新譜が凄く格好良い。良い音楽のリリースが続くとウキウキする。日常のテンションヌが少しアガる。アガりすぎてタイプミス、「テンション」と打とうとして「テンサヨン」になってしまうくらいだ。音楽は素晴らしい。
テンサヨン上げろ。