26日。高崎フリーズ。
ライブやコンサートは、発券されたチケットを手にしたひとが全て参加するということはほとんどない。都合の悪い人なんかも存在するからだ。そしてもう一つ、どんな会場でも「これ以上入れたらダメです。」という動員数が消防法で決まっている。このふたつを踏まえたうえで、高崎フリーズ史上、最高の動員数を記録した。そして熱いライブだった。アンコールにて、今夜のみのスペシャル新メンバーを迎えてエントランスを演奏。必死にギターを弾いているふりをする新メンバーに笑いが止まらなかったが、もの凄く暖かい気持ちになった。音楽は最高だ!と、わかりきったことだけど大切なことを再確認した、そんな良い夜だった。
27日。熊谷ヴォーグ。
本番前に喰った「フライ」と言う名のお好み焼きの出来損ない的な食べ物。「微妙だな」と思っていたのだが、本番後に喰ってみると決して旨くないのに後をひく感じてたっぷり食べてしまった。ほんのちょっとの肉や野菜や卵を挟んでいる生地の部分が、実家の近くにあった駄菓子屋チックな店(いつのまにか閉店)の100円お好み焼きに似ていて懐かしい感じだった。
喉の調子がちょっと良くなかったのだけど、お客さんのお陰でかなりアガって、自分でも思っていない程に声が出た。きれいごとを言うつもりはないけど、こうやってお客さんからもエネルギーを毎回貰っている。ありがたい。だから何倍にでもして返したい。ライブは、こうやって生でエネルギーの交換をしているようなものだ。観てるアナタからも、そして我々からも汗や汁以外の何かが放出されているということ。
目には見えない。
28日。武道館にて、スペースシャワーTVの授賞式。
今年もビデオアワードの賞を頂いた。本当に光栄なことだと思う。会場は非常に賑やかだった。ACIDMANのリハをちょこっと観たけど相変わらず演奏が上手い。映像と音楽の関係を大切にしてるバンドがちゃんと受賞しているのは、素晴らしいことです。我々はコンセプト部門での受賞ということで、「君の街まで」の撮影スタッフ一同のアイデアと技術に感謝し、そして祝福したいと思います。
そう言えば、もうすぐPVの撮影があるんだった。まだ言えることはないのだけど、我々は夏に向けて楽しいことを考えました。そのうち、それが何かを伝えられると思うのでお楽しみに。今週のMMで発表できるというような話をスタッフとした記憶がある。情報の解禁日とかね、そういう面倒臭い事情とかもあって随分と勿体ぶるのだけど、「やっぱアジカンは分かっている」という話になるに決まっているので、よろしく。