どぅもこんばんゎ。(@v@)/ゎたしゎゴッチです。
とか書き出したら、誰も俺の日記は読まないと思うし、「アジカンの後藤はアホや」と言われてしまいそうなので、俺は小文字やら顔文字は普段から使わない。
まあでも、親しい友達同士のやりとりで、お互いの共通の感情表現として成立している場合は友達同士で思う存分使ったら良いのではないかと思う。
ただ例えば、「今回の件ゎ、ゎたくしの責任です。申しゎけありません。m(ー_ー)m」と小文字や顔文字を使わない人相手や、社会人や学生の一般的な場面(公共の場面など)で使ったりしたら、何も伝わらんどころか余計に怒りをかうだけなのは誰にでもわかると思う。
いろいろな場面で、「表現の自由」だとか簡単に言うひとは、特に若い若くないに限らず多い。だが大抵の場合、自由を求めるのであるならば責任を負わなければいけないということを無視している。
インターネットは匿名性が高い。というか匿名性の固まりだ。
誰が読むかはわからないし、書いているアナタも半分は必要以上にアナタであるかもしれないが、実は全くもってアナタではない部分も抱えている。匿名ゆえ無責任な攻撃が匿名の誰かに必要以上に刺さるという訳のわからんコミュニケーションがネットでは発生する。
インターネットに依存という意味で過剰に浸かってはいけない。
画面の中ではなくて、アナタの半径5メートルに現実はあるのだと俺は思う。
だけれども、さっき書いたように、時々、わかってはいても自分の半径5メートルが浸食されたり、逆に他人のそれを浸食したりしてしまうことがある。だからまあ、言っていることが良くわからなくなってきたけれども、考えて発信することが必要だと俺は思う。
14日~16日。キヨシがスノーボードに行くということでリハができず、予定をずらして旅行。温泉につかったり、「あの人、アジカン風だね」とか囁かれたりした。うまいものを食い、見慣れない景色を見、こういう行為が普段の自分や音楽活動を豊かなものにする。
17日。プリプロダクション。
都内のスタジオで新曲のプリプロ、簡単に言うと本番のレコーディングを前に一度、録音してみて良いか悪いか考えたりするという作業を深夜というより明け方と言ったほうが正しい時間まで行う。
18日。プリプロダクション2日目。
新曲がほぼ完成する。そしてもう1曲の新曲を1発録音し、「あーでもない、こーでもない」と言いたい放題を繰り返す。そして結論は出ないまま「一旦、持って帰って冷静に考えよう」という結論に達したので終了。2曲とももの凄い良い曲だ。
今までのアジカン、そして新しいアジカン、どっちらも内包している。そして何より情熱がこもっている。早くみなに聴いて欲しいけど、もの凄いアルバムを作りたいのでゆっくりじっくりやらせて頂きます。
プリプロ後、ASHのライブを観に行く。
そして楽屋にお邪魔し、ティム、マーク、シャーロットとしばし談笑する。ドラムのリックは「真っ直ぐになりたい」という謎の理由を残して楽屋には現れなかった。何に対して、そして何を真っ直ぐにしたいのか、今度会ったら聞こうと思う。というか、明日もASHと仕事で会う。
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ソルファ解説、その10。「真夜中と真昼の夢」
この曲はイントロのアルペジオパターンを俺が作り、ただこのひとつのパターンから曲とイメージを皆で広げて作った。歪んだギターを使わないことをテーマにアレンジを行ったのだが、アジカンは歪んだギターを重ねる手法がこれまで多かったため、「抜く」アレンジをしつつ、しっかりとこちらの熱を伝えるということが難しかった。
流れがある程度見えてからは、持っている感情を穏やかに表現するような、スムーズな作業だったように思う。熱いものを熱く表現するという、従来のアジカンのイメージとは逆の、熱い感情を静かに表現する。実はこういう曲のほうが演奏に技術や感情が要求されて難しい。
構成は非常にシンプル。
アジカンの曲の中でも、もっとも単純な構成の部類に入る曲。曲の構成を面白さと分かりやすさの間に絶妙に落とすというのがアジカンのアレンジ時の最大のテーマだったりする。単純ではあるが、この構成に落とすまでにアジカンは一番時間をかけている。