28日、休み。ドラクエ:ギターの練習が8:2の割合になってしまった。今回のドラクエは面白い。ツアー後にある休み中、ドラクエのせいで「ひきもこり」状態になりそうで心配。ただ、ドラクエがなくても結局ひきこもってギターばっかり弾くのだろうから、結果は同じかもしれないけど。
アウトドアよりインドア派。
29日、大阪。難波ハッチ。
MCというのは曲と曲の間を持たせる為にやっているのではなく、俺にとってはちゃんとお客さんとコミュニケーションをとる大切な時間になっている。MC無しなら無しでも出来るけど、やっぱり来てくれた人とコミュニケーションをはかりたいし、そのコミュニケーション自体によってどんどんテンションが上がるし、演奏にもフィードバックされていく。
こういうアクションとリアクションの循環が良い日は何時にも増して最高の夜になる。
プロとしてこういうことを言うのはどうかと思うのだけど、最近、間の悪いかけ声やMCを遮って話しかけてくる人が増えた。
名前を呼ばれるのは絶対ダメとは思わないし、実際、ケンスイとかは「もうやめて!」ってくらい海外アーティストの名前を連呼していたし、興奮してワーっとなってるのはむしろ健全だし嬉しく思う。だけど、MCを遮ってまで話しかけられたらテンションが下がるし、コミュニケーション不能状態に陥ってしまうよ、本当に。
「そんなんに左右されんと、ガッツリやれや!プロなんやし。」というのが最もな意見だし、俺もそうありたい。
でも俺はその日その場所でしか会えない人とガッツリ音楽を介してコミュニケーションを取りたい、そして、「気持ち」とかに言うと陳腐かもしれないが、見えない何かを行ったり来たりさせたい。それゆえに、お互いの精神的な距離を縮めるのに、MCの時間というのは大切だと思っている。
お互い1歩ずつ踏み出してやっと手の届く5メートル。その手が繋がった時がコミュニケーション成立です。
それをライブでやりたい。
30日、難波ハッチー。
メンバー、スタッフ、観客、すべてが良い方向に絡み合う素晴らしい夜だった。毛穴から汚いものがすべて流れ出るような、そういう感覚。
手品が思ったよりウケなかったのが残念。
武道館に向けて、もの凄く良い感覚をつかめた。ありがとう。
確実にアジカンはバンドとしてワンステップ上がった。ツアー中、いろいろなことに悩んだりもしたけど、こうやってバンドは転がって行く。
ロックンロール。
というわけで、武道館、来年のツアー、今の「今」より良いバンドになって会場まで転がって行くのでよろしくです。