14日。DEMO作りに没頭。
夕方から飲み屋に行き、アンコウ鍋を食ったが、微妙な味で凹む。
15日。キューンにて来年のスケジュール打ち合わせ。
ツアーがガッツリあるので、その前にいろいろしておかなくてはいけないということが判明。「リリース」というのは我々の派手な活動のひとつだが、そこまでには血みどろで骨肉の言い争い(ヒドく言いすぎ)なんかをスタジオで延々やっていたりする。そういう地味な地下活動の予定を考えていたら、「のんびりしてるヒマなんてねえ!米を出せ!米を!」という気分になってくる。そういう年始の米騒動の計画が決まる。
この活動は、来年の我々にとってかなりのウェイトを締める。気合いを入れる。
その後、MMR。MMRって書くとキバヤシを思い出す。
ノストラダムスの大予言はどうなってしまったのか。
16日、昼からA-BOYフジモトとキヨシと三人でスタジオでセッション。主に演奏技術の向上と音楽的引き出しを増やす目的で、キヨシとふたりでとにかく自分達より上手い人と時間があったらセッションするという話をし、今回はその第1回。
そう言えば初めて会った時のフジモトは「尊氏 meets ジョン・レノンのメガネ」という不気味ないでたちで軽く引いた。現在の見た目は普通。本人は「メガネを外すと意外とカワイイ目なのだ」と言ってきかない。
セッション後、そんなフジモトと16時から中華料理屋で酒を飲んで帰宅。
そう言えば、久しぶりにイースタンユースの「感受性応答セヨ」というアルバムを聴いた。いつ聴いても鳥肌が立つ。名盤なので、僕らの音楽が好きな人には是非聴いてみて欲しいです。震えますよ、心が。
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ソルファ解説、その9。「24時」
イントロのアタマに鳴るリフ、Aメロの変則コード、ヤマ&ケンが前にやっていたBメロのアンサンブル。この別々の作業が合体する形で曲の制作は進んでいった。サビは最後に考えた。
和音としてありなのかナシなのか微妙なケンのオクターブフレーズがいい味を出している。そして1回目と2回目のBメロ、メロは同じだがのコード進行を変えてある。こういうのは聴き手にはどうでも良い話なのだけど、作ってる本人としてはコピーするバンドとかを思い浮かべて「コード違うよ、ヘヘヘ」とか思いながら作ったりする。
録音はキヨシをもの凄く狭いブースに閉じ込めて、強くコンプのかかった音作りをした。そして全員で1発録音。ただ、ケンのギターが歪みすぎということで、ケンのみ後日録音をやりなおした。
普段はドラム、ベース、ギターが3人一緒に録音し、その上にウワモノのギターを重ねていくのだが、こうやって4人いっぺんに録音するのは肉体的で非常に楽しい。
サイレンなんかは1発録音では絶対作り得ないので、手法としてどちらが正解というのはないと思うけど、アナログ1発録音に憧れている。
24時。わかりずらいかなと思っていたら、周りに「1番好きな曲」という人が多くて驚いている。