音楽でもロックでも、と言うか何かを好きということに男も女も関係ないというのは、いちいち言うまでもなく至極当たり前のことでしょう。今までたくさんインタビューを受けたり、日記を書いてきたけど、「女性はライブ来るな」とか言ったことも思ったこともないし、逆にそういうことを思ってるような人間だと想像されてるのなら悲しいなと思います。
音楽やパフォーマンス、芸術でも何でも良いのだけど、本人自ら表現することには少なからず性別としての「セックス」というものはついてくると思います。それを最大限に使う人、逆手に取る人、なるべく「セックス」が存在しない表現を目指す人。
やってる本人に肉体的な意味もしくは精神的な意味で性別があるのだからそれは仕方のないことだし、逆にそれが多かれ少なから存在するからこそ、表現する側と受け手側になんらかのやりとりが(感情の面で)発生する気がしています。勝手な持論だけど。
だから、好きとか嫌いとかそういうことに性別は全く関係ないけど、感じ方は性別や環境、その日の気分みたいな些細なものも含めて、個々で違ってあたり前だと思います。
だって、俺は女性はおろか俺以外の人間になったことがないから、いろんなものが本当に自分と同じ色やかたちに見えているのか怪しいと思っているし、音だって耳の形が違えば別の音に聞こえるんじゃないかと思いさえするしね。
ましてやこれに、「考え方」っていう一番やっかいなものが乗るのだからね。
そういうこと考えつつも、やっぱり同性に「格好良いですね」って言われると嬉しいのは事実なんでどうしようもない。
それはやっぱり俺が音楽やるうえで、悶々としていた10代から20代の頃の俺自身が「メチャクチャ格好良い!」って、上大岡の赤い風船のチケットぴあに朝から並んでしまうバンドでありたいと今でも思うから。
勿論、今の自分が興奮できることでなければ続けられないし、10年経って振り返っても良いものでありたいとも思うけど、やっぱりバンド始めたときの自分の気持ちというか、あの頃の自分を裏切ったら何もかも終わりだと思っているから、ライブにそのくらいの男の子が居ると、あの中に何年か前の俺がいるかもなと思って嬉しくなるのです。
話は変わって、日記を読んで反応してくれるのは嬉しいのだけど、俺の日記そのものの意味とか考えたりどういうことを言ってるのか想像する前のリアクションや、俺の日記より掲示板の他の書き込みや雰囲気にかなり引っ張られるかたちで発言している人とかみると、「?」こういうマークが付きます。
別に誉め讃えてくれとは微塵も思わないけど、誉めるにしろ批判するにしろ自分の考えを書くにしろ、考えたり想像したりして下さい。
ニュースとかを見たり聞いたりするときでも同じ。受け取った情報について考えないと何も見えなくなってしまいますよ。「このニュースは本当か」とか「事実の何割くらいに相当するのか」とかイメージしなかったら、マインドコントロールされてるのも同じです。
あと、想像力の豊かな人は他人の痛みにも敏感だしね。
その点、俺はいつも言葉足らずで人を傷つけるし、まだまだ全然想像力が足らないのだけど。
自分の直したいところの一つです。
そんな想像力の足らん書き込みで傷ついた人がいるなら謝ります。
だけど俺は、男女差別は断じてしていないからね。そこだけは譲らんよ。