激マズチャーハン
カテゴリ:日記
20日、アルバム発売日。台風。

午後よりT-FMに入り浸り、ラジオ収録やら生放送の仕事をこなす。



そして、MMことマザーミュージック前に飯。ラーメン大好きディレクターのお勧めで、刀削麺という中国雑技団とまではいかないが、麺を削り飛ばして鍋に入れるという荒技を見せる店に行く。

「いつもは行列なのよ」と笑顔でそう宣う女性スタッフに一同の期待も高まる。



まずはオススメの麻婆豆腐を食う。これは非常においしかった。そして、刀削麺。これはなんというか普通。甘からず、辛からず、普通。

この時点で、「俺、麺は食えるのと食えないのがあるから」と無難にチャーハンを注文した今夜が山田だけ待ちぼうけ状態で、一同に緊張が走る。(山田さんはかなりの確率で注文を忘れられたり、出てくるのがひとりだけもの凄く遅かったりすることが多いので)

しかも、辛いものが苦手なので、先行の麻婆も食えていない状態。



そこに満を持して、各テーブルと山田さんの目前にチャーハン登場。

一同絶句。

山田撃沈。



その後、元気のない山田さんを励ましながらMMの生放送を行なう。

台風の影響もなく無事に帰宅。





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★「ソルファ」全曲解説。第1回「振動覚」



この曲はサビのコードパターンから制作。Aメロとイントロはそのサビのコード進行を単純にして作り、「君が嘆く~」からのブリッジも同じコード進行を使っている。



こうやって、リズムとメロディを変えながら同じコード進行を何度も使うというやり方が好きなのだけど、Aメロからサビに直接行くと、あまりにも単調なのでBメロを作った。当時はケンスイがBメロでボーカルをとるはずだった。「ウイウイウ~」には歌詞が乗る予定で、それを僕が追いかけて歌うということだったのだが、あまりにパンチがないので却下。

その代わり、「ウイウイウ~」という歌を追っかける同じ音のギターをケンスイが弾き、追っかけ案は成立している。



ここまでで、曲の大きな形が完成。

イントロのリフやサビ裏のギター、ベースラインなどを各自で調整。ケンスイのギターがかなり活躍している。

こういう曲の場合、バッキングギターをノペっと2本、1曲丸々弾いて音の厚みを出す方法を「君繋」までずっとやっていたのだが、今回はそういう簡単な方法には頼らないという話をケンスイとかなりしたのを覚えている。

勢いが欲しい部分の箇所箇所でその方法は使っているが、基本的に音圧に頼らないで勢いを出すことにギター陣は専念した。



ここでどうにも決まらなかったのが、「君が嘆く~」からのブリッジの部分で、ここが完成しなかったばかりにこの「振動覚」は、武道館でのイベント前にボツという烙印を一度押されている。当時、メロディーやリズム、コード進行もしっくりとくるものが見つからず、「新曲作りたい」と「武道館のライブリハをしたい」が行ったり来たりして、かなり殺伐とした状態でスタジオに入っていた。

ディレクター白井博士にそうとう励まされた記憶がある。



武道館を終え、スタジオに何度か入っているうちにこの部分は「いつ作った?」と自分達で疑うくらいすんなり完成。大袈裟な言い方だけど、呼ばれて出て来た感じ。

このブリッジがアルバム「ソルファ」において我々の最後のアレンジ作業だったので、出来たときの達成感だけはやたら覚えている。



歌詞について。

「永遠の生命」=「LIVE FOREVER」ということで、引き続き「オアシスを聴いてバンドをやろうと思ったあの時に捧げる部分」を、今度はリフとかでなく歌詞でやっている。(「君繋ファイブエム」の「E」にはLIVE FOREVERのギターソロをそのまま入れてある。)

「夜明けの雨」はLIVE FOREVERの「in the morning rain」からの引用。



この曲が出来なかったら、ソルファはリリース出来なかったと思うので、非常にメンバーにとっても大切な曲。
2004-10-21 1098334080
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