26日、札幌キャンペーン。
千歳空港に着いた瞬間から、明らかに東京とは異質の乾いた、そして冷たい空気が漂っていたので、上着を着用。モーサムトーンベンダーのウインドブレーカー。前にもらったのだが、これが格好良い。
千歳空港の寒さより、個人的にはまたしても乗るはめになった満員の京浜急行がキツかった。
昼飯に札幌ラーメンを食う。「ハイミーをたっぷりブチ込みました」的な、持続的な化学の旨味満載のラーメンで、少しがっかりする。ラーメン激戦地のラーメンは「旨さが勝負」とばかりに、こうやって化学調味料が入れている店が多いが、基本的に僕は無添加のラーメンが多少できそこなっても好きだ。
札幌にもそういうラーメン屋が沢山ある模様だが、札幌のラーメン屋情報に詳しくないので、美味しい店を知ってる人がいたら教えて欲しい。
仕事終了後、寿司を食って空港に移動。
やっぱり北海道の寿司は隅々まで旨い。貝類までキッチリ旨いっていう寿司はなかなか食えない。勿論、イクラがヤバい。
27日、仕事はMM(マザーミュージック)のみ。
日中は領収書の整理とギターを弾いていたら、あっと言う間に終了。
そう言えば、キャッツからi-podをプレゼントされた。
僕は前から、こういったハードディスクプレーヤーは「音楽=データ」みたいな扱われ方の権化だとか思っていたりして、抵抗があるというかむしろ反対というスタンスであったのだけど、やっぱりCDが出て来たときと同じように、聴く側の需要っていうのは便利なほうにシフトするものだし、いろいろな人といろいろな話をしているうちに大分抵抗がなくなってしまった。
で、i-podをいろいろイジってみたのだけど、正直、毎日十枚強のCDを持ち歩いたのだけど、その必要がなくなるというだけでかなり助かる。音はMDより大分良い。実際、MDは軽く凹むくらい音が劣化する。
まあでも、年とってきたせいかもしれないけど、機械って恐いなと思う。買ったCDとレンタルしたCDがこういう機械の中では差がないに等しいから。
僕らミュージシャンは機械が便利になればなるほど、「実際手にとりたい」作品を作っていかなかったら誰も「そんなもん買いませんよ」ということになってくる。
そういうこと忘れて「チャート戦争」みたいな時代を作ってしまったから、今になってCDが売れなくなったんだと僕は思う。
だからCCCDにしたからって回復するわけないのに。
要は、良い音楽を作るしかないのですよ。
「i-pod反対」とか、そういったことではなく、「良い音楽を作る」ことで音楽がデータ(扱われ方という意味で)になっていくことに抵抗していこうと思う。燃えている。
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ソルファ全曲解説その4。「マイワールド」
マイワールドは、Aメロとサビは原案のときから既に出来ていて、それにBメロを考えてAとサビを繋げるかたちで曲を作った。
最初の段階から手応えの良かった曲なので、かなり良い雰囲気で構成を詰める作業が進んだのを覚えている。
ケンスイのイントロのアルペジオ、その後のコードリフが出来たのが、この曲の雰囲気を決めるにあたって非常に大きかった。
イントロのアルペジオはキヨシのテレキャスターで演奏し、録音。弾いたのはキヨシでなくケンスイ。今回のレコーディングでは、このキヨシ所有のテレキャスターが結構活躍している。
歌に関しては、外来語として扱えない「英語」になってしまう言葉をどうしても使いたくなかったので、「in my world」が「音」としては良いのだけど、どうやってそれを回避して詩を書くかというのが大変だった。
僕はメロディーを作るとき、ただ音符に変換した部分でのメロディーという考えではなく、母音や子音など、言葉の発語感も含めてメロディーだと思っているので、仮歌の段階で適当に出て来た言葉を全面的に信用している。
まあ、わかりやすく言うと、作曲しているときはB-DASH語のような歌をつけて、その語感を維持しながら日本語の詩を乗せるというやり方。選べる言葉に制限があるのだけど、表現する身としては非常にやりがいがあるわけです。