19日、都内のスタジオにてライブリハーサル。
ケンタウルスという高価なエフェクターを借り、試す。非常に良い歪みが出る。
20日、日比谷野外音楽堂にてライブ。
ベースのローが回り込み、ストレスの残る中音であったが、テンションを高めて演奏した。
このライブからいろいろと変更ごとがあり、自分達に課したことがそのまま課題となって現れたステージだった。あたりまえに悔しいが、こういうことが毎回あるから辞められないし、上を向いていられる。
ツアーに向けて、燃えている。
21日、京都・大阪キャンペーン。
分刻みのスケジュールでラジオや雑誌の取材を受ける。
夜からは生放送の番組を1時間キヨシとふたりで行う。非常に盛り上がって終了。
うどんすきの店に移動して、季節外れの鍋を食べる。生きた海老をそのまま入れるという豪快な調理方法に多少引いたが、凄くおいしい鍋料理屋だった。満腹。
22日、東京に戻りラジオ生出演。
その後、ケン&ヤマと合流して各種取材を受ける。
その後、鹿野氏のディープな新番組の収録をTFMで行い、その勢いのままマザーミュージック。
打ち合わせのテーブルは、いつもいろいろなミュージシャンの新作が置いてあって、申しわけないが職権を活用して先に聞かせてもらったりしている。エルレガーデンの新譜、ストレイテナーの新譜、どちらも本当に素晴らしい。
最近、いろいろなアーティストがこぞって傑作を世に出すなと本当に思う。お陰で、ただでさえラックに入りきってないCDが恐ろしい勢いで増えている。
アルバムの制作をしているうちに、自分達の心をふるわせさえすれば、その音楽が何というジャンルだとしても構わない、そう思うようになった。
とはいえ、僕らにとって「自分の心をふるわす音楽」がROCKだとも思うし、ROCKでありたいとも思う。
だけど、ROCKであるが為のROCKなんてどうしようもない。本来目指す結果そのものが手法になったら意味が無い。
だから僕は思ったことを歌い、自分でどうしようもなく感動してしまう音楽を作る。そしてその結果「ROCKでありたい」、そう思う。
自分自身で感動して泣いてしまうような個人的な歌詞を書いて、結果普遍的なものであったならば嬉しい、そう思う。
「輝く向こうの先までは飛べないけど
羽ばたいている間は消えないから」
期待や希望、その裏側には何時だってどうしようもなく残酷な現実が待っている。
届きそうで届かない。掴めそうで掴めない。わかっていても、そこに毎度懲りずに手を伸ばす。その愚かさと切なさがたまらなくいとおしいし、そういう行為に僕はROCKを感じる。
そういうことを想って「君の街まで」を書いた。