NANO-MUGEN FES.出演者紹介〜東京スカパラダイスオーケストラ〜
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 続きましての出演者紹介は牛パラこと東京牛パラダイスオーストリアではなくて、東京スカパラダイスオーケストラです。

 

 さて、まずはコラボのことを書けやと僕がスカパラファンだった場合には思うはずなので、今回のバンドコラボについて書きますね。

 

 出会いのきっかけはパーカッションの大森さんが僕らの楽曲「ラストダンスは悲しみを乗せて」に参加してくれたことですね。そこで連絡先を交換して、それから大森さんとベースの川上さんが野毛という横浜ええ感じのスポットで飲むという機会に俺がお呼ばれしまして、それはそれは楽しく飲みまして、最終的に日ノ出町の京急の階段を上から下まで転げ落ちるほどボッキボキに泥酔したんですけれども、そこで親睦を深めました。

 

 それからしばらくして、大森さんから「バンドコラボをしているんだけれども、アジカンどうかな?」というメールをいただいて、俺たちとしては「是非に」ということで即答して、それからマネージメントに連絡をしてスケジュールをなんとかしてもらいました。マネージャーは「ゴッチ、今年前半のスケジュールの中にスカパラコラボを入れると、あなた死ぬよ」と釘を刺されましたけれども。笑。それでもやりたいと願いまして、実現に漕ぎ着けました。まあ、本当に過密スケジュールだったので、俺。

 

 そこから、結構放置プレイがありましたね。笑。歌詞誰書くの?曲誰書くの?っていう疑問が解消されないまま、数ヶ月放置。えー!?っていう。随分とやきもきしていました。そこに送られてきたのが「Wake Up!」のデモバージョンですね。イントロは2パターンあって、メロディは現在の感じに近いものがオルガンで入れられていました。で、インスト下さいという返事を出して、またアップデート版のインスト音源をもらって、そのオルガン部分を自分の声で清書するように唄って送り返したんですね。俺は清書のつもりだったけれど、加藤さんいわく「かなりゴッチ節入ってたよ」とのことで。笑。良さなのか、悪さなのか。

 

 そして、この音源やり取りの中で、思い切って構成を変えてしまいました。これね、若いバンド相手だったら絶対却下されていると思います。俺、結構大胆にバスっといらないと思った部分を取ってしまったし、気に入ったところをループさせて「Wake Up」と繰り返す部分を足してしまったし。スカパラの皆さんは懐が深いというか、ガシっと受け止めて下さいましたけれど、若手バンドのプロデュースで同じことやると「うわぁ、しゃしゃってきたわぁ」と思われるはずです。なんつうんだろう、「許せなさ」の度合いって、大人にならないと緩まらない気がするんですよね。全然、俺のアイデアに「いいよー」なんて軽く乗ってさらに思ってたのを越えてくるというか、なんかエゴも丸ごと包み込まれて、結果的にスカパラの手のひらの上にいるというか、そんな感じありましたね。構成の変更が採用されたのはとても嬉しかったです。

 

 ここから、3日くらいリハーサルして、コリアンタウンで死ぬほど酒を飲んだりもして、レコーディングでした。せーの!で一発録音、最初のテイクを採用しています。つまり、スタジオに入ってテープレコーダーを回して、一回目の演奏をCDにしてるんですね。これって、なかなかですよ。演奏技術が高くないとできません。現場は本当にスペシャルな雰囲気でした。

 

 それから、歌詞について。歌詞のやりとりをはじめたのはリハーサルの初日です。そこから谷中さんと怒濤のメール交信を繰り広げまして、谷中さんが最初に言っていたイメージに向かって言葉が集まってくるような作業でした。録音当日までいろいろ推敲していて、正直ハラハラもしましたけれど、「ほんとうに最近は街中でスマホをいじっているひとばかりで、夢の中なのか現実なのか、区別がつかないような状態なんじゃないかと思うんだよね」という最初に伺ったイメージ、そして「Wake UP」というタイトル、そこに向かって言葉が整っていくんですね。途中、俺のちょっとセクシーさを入れたいというリクエストも加味されて、完成したんですけれども。谷中さんとのやりとりはとても楽しかったです。案外、俺が普段使いそうな単語が谷中さんから出てきたりして、リスナーが「ここゴッチだろ」ってところが違っていたりすると思います。面白いですね。

 

 亀田さんと仕事ができたのも嬉しかったですね。本当にスタジオの空気を良くしてくれるんですよね。ジャッジも明快だし。リハスタで、このあたりの音域しか空いてないなと思ってアルペジオを弾いていたら、亀田さんも同じポジジョンでギターを弾いていたんですけれども、そのときはなんだかシンクロニシティっつう感じで嬉しかったです。ボーカルの録音も、本当に素晴らしいセレクトをしてくれました。そして何より、俺がこの中で一番この曲が好き!みたいな態度で終始参加してくれるんですよね。そこがスタジオの空気を変えるし、様々なジャッジにも説得力と愛があるんです。これはすごいなぁ、と感心しきりでした。見習わねば、と。

 

 そんなこんなで、完成した曲がこちら。

 

 

 やっぱりすごいですよね、スカパラは。格好良いです。こういう大人になりたいなと、本気で思います。

 

 なんなんでしょう、すごく波長が合うんですね。演奏していても楽しいし、酒を飲みに行っても楽しい。笑。俺、スカパラ入りたいなぁ、ってくらいなんです、本当に。だから、当日が楽しみだし、俺、今後ずっとフェスとかでスカパラが同じ日だったら良いなぁとか思ってしまうはずです。本当にいい出会いというか、素晴らしい体験でした。

 

 NANO-MUGENでも、いろいろ...やりますよ!!お楽しみに。7月7日。

 

 

2014-07-07 1404689460
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