イカリングをメリケンサック代わりに
カテゴリ:日記
24日。休み。チキンを焼いて食う。



25日。休み。買い物に出掛け、クリスマスとは何の関係もないウナギを食う。

しかし、24、25日と街のファーストフード店はチキンを求めるお客さんで長蛇の列だったなぁ。チキン業界(あるのか知らんけど)は今年のクリスマスも大繁盛。ウナギ屋は世のクリスマスムードに反抗するかのごとく、当たり前のように「和」だった。「べらんめえ、クリスマスなんて知るかっ!!」という大将の叫びが聞こえるような聞こえないような、非常に美味しいウナギだった。



26日。ZEPP福岡。

序盤は少し固かったけれど、中盤以降からはガッツリとやり、非常に楽しいライブだった。今日はいつになくケンがハジけているように見えたな。「クララが立った」的な、「ケンが動いた」という驚きがステージ上で何度かあったような気がする。

打ち上げではもつ鍋を食いながらUNDER THE COUNTERの関谷君などと話す。我々がよく使うスタジオでデモを録音したことがあるとのことで聞いてみると、名前を聞いたことのあるバンドや友人のバンドなどの名前が上がって驚いた。意外なところで繋がっていたりして面白い。



27日。戻り日。

JALの飛行機に乗り降りする際のアナウンスが以下のように聞こえて仕方ない。

「足下にご注意ください。ワキノシタ」

ウソだと思う人がきっといるだろうけど、「ワキノシタ」としか聞こえない。マネージャーやメンバーにそれを教えてみたところ、皆一様に「確かに『ワキノシタ』と聞こえる」とのこと。本当に不思議でならない。そして毎回、ニヤっとしてしまう。





音楽っていうのはある意味で「僕ら」をどこか現実から離れた世界に連れていってくれるような装置みたいなものでもあるし、時にはそれに反してもの凄く生々しい現実を突きつけてしまったりするものです。

ただ、ライブに限れば、圧倒的に前者であって欲しいと、やっている本人、つまり俺は思います。

言葉では説明できないような場所に、精神的な意味で行きたいんだなぁ。

まあ、価値観というのは人それぞれ。それはもうインターネットとかテレビとか、これだけメディアが発達した現代だったら誰でもわかること。世界のありようっていうのは、どう考えたって「混沌」そのものでしかないよ。もうグッチャグチャ。でもそれは当たり前のことでもあると。

まあ世界って言ったらデカくて分からないけど、ライブハウスまで空間を絞っても実はいろいろな人がいて、中には自分と相容れない考え方の人もいたりする。規模は小さいけど、まあそんなに綺麗な世界ではないよ。グッチャグチャ。

だからね、個々がそれぞれの価値観を否定し合ってもそれは不毛です。どんなに頑張っても、否定し合うことで良くなることなんてないからね、絶対。こういう場合はマイナス×マイナスはプラスにならないっていうか。



まああの、長くなったけど、つまり俺が言いたいのは、「自分とは違う価値観の人への寛容さというのをほんのちょっとだけ持って、あなたが楽しいと思う方法で、存分に楽しんで帰って欲しい」ということです。

それ以外ない。

心の底からワーっとなったら良いんです。そうさせたいのです。
2005-12-27 1135676340
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